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2024.1.18
日本初!切り紙絵で見る巨匠マティス。国立新美術館にて「マティス 自由なフォルム」が開催
20世紀を代表するフランスの画家アンリ・マティスは、フォービスム(野獣派)のリーダーの一人としても知られています。そんなマティスが晩年になり精力的に制作したのが切り紙絵。
今回、国立新美術館にて、マティスの切り紙絵に焦点を当てた「マティス 自由なフォルム」が2024年2月14日(水)~5月27日(月)まで開催されます。
この記事では、マティスと切り紙絵の関わりや本展の見どころを紹介します!
目次
ニース市マティス美術館展示風景 2022年 ©Succession H. Matisse pour l’oeuvre de Matisse Photo: François Fernandez
マティスとは?
アンリ・マティス《ザクロのある静物》1947年 油彩/カンヴァス 80.5×60cm ニース市マティス美術館蔵 ©Succession H. Matisse Photo: François Fernandez
アンリ・マティス(1869-1954)は、20世紀を代表する芸術家であり、「フォーヴィスム(野獣派)」のリーダーの一人です。大胆な色彩感覚から“色彩の魔術師”と呼ばれ、「色彩の道」と表現される道を歩んだ一方、流れるように描いた特徴的な線でのデッサンや版画でも知られました。
マティスが後半生を過ごした南フランスのニースに位置するニース市マティス美術館には、初期から晩年にかけての計1,500作品のほか、マティスの創作に欠かせなかったオブジェなどが所蔵されています。さらに、ニース郊外のヴァンスに建つロザリオ礼拝堂は、最晩年のマティスが室内装飾や司祭服をデザインしました。
マティスが取り組んだ切り紙絵という表現手法
アンリ・マティス《横たわる裸婦Ⅱ》1927年(鋳造1953年) ブロンズ 29×51.5×16.5cm オルセー美術館蔵(ニース市マティス美術館寄託) ©Succession H. Matisse Photo: François Fernandez
絵画、素描、版画、彫刻など様々な手法により作品を制作したマティスは、晩年に大病を患い、それ以降に切り紙絵という新たな表現手法に精力的に取り組みました。
アンリ・マティス《ブルー・ヌード IV》1952年 切り紙絵 103×74cm オルセー美術館蔵(ニース市マティス美術館寄託) ©Succession H. Matisse Photo: François Fernandez
切り紙絵は印刷物やテキスタイルなどの表現媒体にも適用しやすく、切り紙絵を基にしたステンシルによる図版とテキストで構成される書物『ジャズ』(1947年刊行)を、編集者テ
リアードとともに手掛けます。
アンリ・マティス《波》1952年頃 切り紙絵 51.5×160cm ニース市マティス美術館蔵 ©Succession H. Matisse Photo: François Fernandez
本展では、1952年に制作された切り紙絵《ブルー・ヌード Ⅳ》や《波》などが展示されます。
見どころ①マティスの切り紙絵に焦点を当てた日本初の展覧会
制作中のマティス 1952年頃 ©photo Archives Matisse / D. R. Photo: Lydia Delectorskaya
本展はマティスの切り紙絵に焦点を当てた展覧会です。晩年のマティスが精力的に取り組んだ切り紙絵ですが、このような展覧会は日本初となります。
マティスの切り紙絵は60年以上もの間、熟慮と試行を重ねた末に到達した5つの工程によって作り出されます。
1. 紙に色を塗る…アシスタントに色付けを依頼します
2. 切る…アトリエの床に並べた中から選んだ一枚を切ります
3. ピンで留める…紙の配置を固定するためにピンや画鋲、細い釘で図案を作ります
4. トレースする…色紙の配置を記録するためにトレースをします
5. 取り付ける…トレースした位置に切り紙絵を貼り付け、最後に額装します
このような“ハサミでデッサンする”手法によって、マティスは自由自在に色とかたちを生み出しました。
見どころ②日本初公開!4m×8mの大作《花と果実》
アンリ・マティス《花と果実》1952-1953年 切り紙絵 410×870cm ニース市マティス美術館蔵 ©Succession H. Matisse Photo: François Fernandez
アメリカのブロディ夫妻から注文された、別荘の中庭に設置する巨大な装飾の準備習作の1つとして制作した大作《花と果実》は、現在ニース市マティス美術館のホールを彩っています。
《花と果実》では下書きをすることはなく、裁縫用の大きなハサミで紙から形を直接切り取っていて、5枚のカンヴァスがつながって構成されています。この作品は、マティスの切り紙絵の中でも巨大で、410㎝×870㎝もの大作となっています。
初来日となる本展の出品にあたり、2021年に大規模な修復が行われました。
見どころ③マティス最晩年の集大成、ヴァンスのロザリオ礼拝堂を体感しよう
ヴァンスのロザリオ礼拝堂(内観) ©Succession H. Matisse Photo: François Fernandez
1948年から1951年の4年間でマティスが建設に専心した、ヴァンスにあるロザリオ礼拝堂。本展ではこの礼拝堂を展示室内に再現し、マティス芸術の集大成を実際に体感することができます。
アンリ・マティス《マティス夫人の肖像》1905年 油彩/カンヴァス 46×38cm ニース市マティス美術館蔵 ©Succession H. Matisse Photo: François Fernandez
さらに、マティスが大胆な色彩の道へと進み始める、古郷フランス北部で描かれた作品やフォービスムと呼ばれ始めた頃の作品の紹介のほか、マティスの想像力を刺激したアトリエ
を主題とした作品の展示も。
アンリ・マティス《ポリネシア、海》1964年(1946年の切り紙絵に基づく) 羊毛のタペストリー 198×309cm ルーヴル美術館蔵(ニース市マティス美術館寄託)©Succession H. Matisse Photo: François Fernandez
準備習作のために切り紙絵の技法を用いた、衣装デザイン、壁画、テキスタイルの仕事など、マティスの芸術家としての人生をご覧ください。
開催概要
展覧会名 マティス 自由なフォルム
会期 2024年2月14日(水)~5月27日(月)
休館日 毎週火曜日※ただし4月30日(火)は開館
会場 国立新美術館 企画展示室 2E
〒106-8558 東京都港区六本木7-22-2
開館時間 10:00 ~ 18:00※毎週金・土曜日は20:00まで※入場は閉館の30分前まで
アクセス 東京メトロ千代田線乃木坂駅
青山霊園方面改札6出口(美術館直結)
東京メトロ日比谷線六本木駅4a出口から徒歩約5分
都営地下鉄大江戸線六本木駅7出口から徒歩約4分
展覧会HP マティス 自由なフォルム
お問い合わせ 050-5541-8600(ハローダイヤル)
画像ギャラリー
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美術大学彫刻コースを卒業後、アートギャラリーで働いています。粘土を触ったり、ものをつくること、動物や自然が好きです。
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