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2024.4.2

フランスで好評を博した展覧会が拡充し凱旋帰国!「どうぶつ百景 江戸東京博物館コレクションより」展

いまはむかし、江戸・東京では人々ともに沢山の動物が暮らしていました。この度2022年にフランス・パリ日本文化会館にて好評を博した「いきもの:江戸東京 動物たちとの暮らし」展が、拡充し「どうぶつ百景 江戸東京博物館コレクションより」展として凱旋帰国します。会期は2024年4月27日(土)から6月23日(日)まで。この記事では、本展の見どころをご紹介します。

江戸における人と動物のつながり

歌川広重《名所江戸百景 浅草田甫酉の町詣》1857(安政4)年、江戸東京博物館蔵[5/28から展示]

「おうち時間」という言葉が生まれたように、家の中での過ごし方が重視されているともいえる昨今。生活の中に癒しを求め、動物を家族に迎える家庭は増加傾向にあるそうです。

今からおよそ420年前にも、人々は沢山の動物たちと暮らしていました。
江戸に幕府が置かれた1603(慶長8)年より街並みが整備されていき、一大都市となった江戸。現代にも続くネコや犬との触れ合いはもちろんですが、ウサギの飼育ブームも起きたそうです。さらにはゾウの見世物が話題になり、ウズラの声を競う風流な会までも催されました。

《鶉会之図屛風》江戸後期、江戸東京博物館蔵[5/26まで展示]

動物の作品を通じてわかる日本の特質

ジョルジュ・ビゴー『あさ』より《人力車に乗る日本の家族》1883(明治16)年、江戸東京博物館蔵 [5/28から展示]

米国の動物学者、エドワード・S.モースは1877(明治10)年に来日し、日本特有の動物への接し方に驚きました。日本人は「ネコさん」「トリさん」「お馬さん」と、親しみを込めて動物に「さん」づけをして呼んでいるのです。さらに人力車の車夫が、道に居座る犬やネコを避けて走っていることにも驚き、それらのことを記しています。

月岡芳年《風俗三十二相 うるささう 寛政年間処女之風俗》1888(明治21)年、江戸東京博物館蔵 [5/26まで展示]

私たち日本人にとっては何の変哲もないことですが、それが「何の変哲もないこと」であること自体に、日本の特質が表れているのでしょう。

《型紙 竹に洋傘》明治時代、江戸東京博物館蔵[通期展示]

そんな風に身近な存在であった動物は、歌麿や広重ら人気浮世絵師の錦絵をはじめとした、多くの絵に登場しています。そこからさらに、動物のイメージはデザインモチーフへと昇華します。郷土玩具や工芸品に用いられた動物のデザインは人々の日常に彩りを与えました。

《刺繍藤に猿図懐中たばこ入れ》のうち「懐紙入れ」江戸時代、江戸東京博物館蔵[通期展示]

本展でご覧いただける、江戸時代に制作された《刺繍藤に猿図懐中たばこ入れ》[通期展示]や、昭和中期に制作された《ミニチュア玩具 とんだりはねたり》[通期展示]は、現代の日本においても馴染みやすいデザインです。このことから、昔の人々が大事にしてきた動物への親しみの心が、現代にも受け継がれていることが感じ取れます。

《ミニチュア玩具 とんだりはねたり》昭和中期、江戸東京博物館蔵[通期展示]

江戸東京博物館の収蔵品が大集結!

金沢(尾張屋)春吉《今戸土人形虎 ( 大 )》 大正時代~昭和初期 、 江戸東京博物館蔵[通期展示]

本展では、大規模な改修工事のために休館中である、江戸東京博物館の収蔵品をご覧いただけます。61万点にも及ぶ江戸東京博物館の収蔵品のなかから、選りすぐりの約240件が大集結!浮世絵、工芸品、染織などをテーマ毎に展示し、江戸・東京における人々と動物との関わりを肌で感じられる内容となっています。

歌川広重《名所江戸百景 深川洲崎十万坪》1857(安政4)年、江戸東京博物館蔵[5/28から展示]

さらに、最新の調査研究と初公開作品を含む作品群のほか、東京会場だけでご覧いただける特別展示もあります。

歌川広重(三代)《鉄道馬車往復日本橋之真図》1882(明治15)年、鉄道博物館蔵[5/26まで展示]

東京会場だけの特別展示「東京の鉄道馬車」では、1882(明治15)年から1903(明治36)年まで都市の交通を支えていた鉄道馬車に焦点を当て、鉄道馬車の開業を知らせる華やかな錦絵3枚続や、名所絵、玩具絵など、当時の版画が展示されます。

《志ん板くるまづくし》1893(明治26)年、大佛次郎記念館蔵[通期展示]

4月27日(土)~5月26日(日)までの前期と、5月28日(火)~6月23日(日)までの後期に分けて開催する本展。*前・後期で作品の展示替えがあります
多彩な姿で人々を楽しませた動物たちの作品群は、「外国人が見た日本人とどうぶつ」や「飼育されたどうぶつ」「野生のどうぶつ」など、テーマ毎に展示されます。

鈴木春信《蚊帳を吊る母子》明和(1764-72年)末期、江戸東京博物館蔵[5/28から展示]

画巻、錦絵、装飾品、郷土玩具といったさまざまな作品を通して、江戸のどうぶつさんに会いに行ってみてはいかがでしょうか。

開催概要

金沢 (尾張屋)春吉 《今戸土人形子持猫》 大正時代 ~ 昭和初期 、 江戸東京博物館蔵[通期展示]

「どうぶつ百景 江戸東京博物館コレクションより」
会期 2024年4月27日(土)~2024年6月23日(日)
前期:4月27日~5月26日 後期:5月28日~6月23日
*前・後期で作品の展示替えがあります
会場 東京ステーションギャラリー
住所 100-0005 東京都千代田区丸の内 1-9-1(JR 東京駅 丸の内北口 改札前)
時間 10:00~18:00(金曜日~20:00)*入館は閉館30分前まで
休館日 月曜日(4月29日、5月6日、6月17日は開館)、5月7日(火)
入館料 一般 1,300(1,100)円、高校・大学生 1,100(900)円、中学生以下無料
*( )内は前売料金[3/15~4/26 オンラインチケットで販売]
*障がい者手帳等持参の方は200円引き(介添者1名は無料)
TEL 03-3212-2485
URL 【東京ステーションギャラリー|公式サイト】

【写真13枚】フランスで好評を博した展覧会が拡充し凱旋帰国!「どうぶつ百景 江戸東京博物館コレクションより」展 を詳しく見る
ビビ

ビビ

美術大学彫刻コースを卒業後、アートギャラリーで働いています。粘土を触ったり、ものをつくること、動物や自然が好きです。

美術大学彫刻コースを卒業後、アートギャラリーで働いています。粘土を触ったり、ものをつくること、動物や自然が好きです。

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