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EVENT

2025.4.3

鳥取県立美術館ついに開館!開館記念展「アート・オブ・ザ・リアル~時代を超える美術-若冲からウォーホル、リヒターへ~」開催中

2025年3月30日、鳥取県倉吉市に待望の文化拠点、鳥取県立美術館が華々しく開館しました。 開館を記念し、美術史に名を刻む巨匠たちの作品が一堂に会する開館記念展「アート・オブ・ザ・リアル 時代を超える美術-若冲からウォーホル、リヒターへ-」が開催中です。開館初日には無料エリアも含め約3,500人が訪れ、前日のオープニングイベントには15,000人が参加するなど、早くも大きな注目を集めています。

3/29(土)オープニングイベント「ミュージックセレブレーション」美術館南側の史跡大御堂廃寺跡歴史公園にて3/29(土)オープニングイベント「ミュージックセレブレーション」美術館南側の史跡大御堂廃寺跡歴史公園にて

誰もが集える、開かれた美術館へ

鳥取県立美術館は、その開放的な建築が魅力です。設計は世界的な評価を受ける槇総合計画事務所が参画(シンポジウムに亀本ゲーリー氏登壇)。自然光が差し込む「ひろま」や、縁側のような「えんがわ」、倉吉の街並みを望む「展望テラス」など、誰もが気軽に立ち寄り、アートに触れ、くつろげる空間があります。

また、5つのミッションステートメントを定め、美術館の建物自体への入館は無料という点も、ミッションの1つである「社会に向かって開かれ、多様な価値観を受け入れる美術館」への姿勢を象徴しています。


テープカット(えんがわ)テープカット(えんがわ)

式典(ひろま)式典(ひろま)

東側外観,鳥取県立美術館東側外観

南側外観,鳥取県立美術館南側外観

南側外観,鳥取県立美術館南側外観

3階展望テラス,鳥取県立美術館3階展望テラス

ミッションステートメント

感動や安らぎを与えるとともに、主体的に考える機会を提供する美術館

利用者が美術をとおして感動や安らぎを享受するだけでなく、自分や世界について思いをめぐらせる場となります。

社会に向かって開かれ、多様な価値観を受け入れる美術館

誰に対しても開かれた公共の空間として、多様な価値観をもった人々が集い、お互いの価値観を尊重しあいながら美術を享受する新たな賑わいの場を創り出します。

与えられた価値に安住するのではなく、新しい価値を生み出していく美術館

美術をめぐって歴史の中で共有された価値を作品として未来に伝えると同時に、新たな価値を生み出し、文化をさらに深めていく原動力となります。

すべての人にとって、美術を介した能動的な学びの場となる美術館

自ら問いを立てて、一つだけではない答えを求める学びの場、アート・ラーニング・ラボとしての機能を取り入れ、子どもから大人までが「アートを通じた学び」を深めることに関わります。

地域に貢献し、県民の誇りとなる美術館

鳥取という土地と歴史が培った文化を世界に発信していく場所であると同時に、地域の中核の美術館として、県民のみなさまが豊かな文化とともにある誇りの拠り所となります。

開館記念オープニングイベント

開館に先立ち開催されたオープニングイベントでは、「とりび大使(TT)」のチョコレートプラネットさんや「グランドオープンアンバサダー」の片寄涼太さんも登場し、パレードや音楽祭で街はお祭りムード一色に。美術家・森村泰昌氏ややなぎみわ氏を招いたシンポジウムも開催され、美術館が地域や社会とどう関わっていくのか、活発な議論が交わされました。これらのイベントは、美術館が単なる作品展示の場ではなく、人々が集い、交流し、学び合う「文化のハブ」となることへの期待感を示しています。

「パレード オン パレード」スタート式典 「パレード オン パレード」スタート式典 

パレード オン パレードパレード オン パレード

アート&クラフトマーケットアート&クラフトマーケット

シンポジウム第1部 3/28(金)「美術館建築について」(槇総合計画事務所 代表取締役 亀本ゲーリー氏)シンポジウム第1部 3/28(金)「美術館建築について」(槇総合計画事務所 代表取締役 亀本ゲーリー氏)

シンポジウム第2部 3/29(土)「ほんとに美術館って必要なの? ーミュゼオロジー再考」(美術家 森村泰昌氏、美術家・舞台演出家 やなぎみわ氏)シンポジウム第2部 3/29(土)「ほんとに美術館って必要なの? ーミュゼオロジー再考」(美術家 森村泰昌氏、美術家・舞台演出家 やなぎみわ氏)

開館記念展「アート・オブ・ザ・リアル」― 時代と表現を超える「リアル」の探求

今回の開館記念展のタイトルは「アート・オブ・ザ・リアル」。この「リアル」とは一体何を指すのでしょうか?本展では、江戸時代の奇想の画家・伊藤若冲、ポップアートの旗手アンディ・ウォーホル、そして現代絵画の巨匠ゲルハルト・リヒターという、時代も地域も表現方法も全く異なる3人のアーティストに焦点を当てています。

一見、共通点のないように見える彼らの作品ですが、本展ではそれぞれの時代、それぞれの方法で「現実(リアル)」といかに向き合い、それをどのように表現しようとしたのか、という視点から作品を読み解きます。若冲の超絶技巧による生命のリアル、ウォーホルが見つめた消費社会のリアル、リヒターが問いかけるイメージと現実の境界線。これらの作品が同じ空間で対峙することで、私たちは「リアル」という概念がいかに多様で、時代や文化を超えてアーティストたちを刺激し続けてきたかを発見するでしょう。まさに、鳥取の地で実現した、時空を超えたアートの対話と言えます。美術ファンならずとも、知的好奇心を刺激される、またとない機会です。

伊藤若冲

神業とも言える緻密な観察眼と描写力で、動植物の生命感を"リアル"に描き出した江戸時代の絵師。

アンディ・ウォーホル

大量生産・大量消費社会のイメージ(スープ缶やマリリン・モンローなど)をシルクスクリーンで反復し、"現実"とは何かを問いかけたポップアートのアイコン。

ゲルハルト・リヒター

写真を用いたフォト・ペインティングや、色彩豊かなアブストラクト・ペインティングなど、多様なスタイルで「見ること」「描くこと」の本質を探り、"リアル"の多層性を提示する現代ドイツの巨匠。

展示会概要

【展示会】ART OF THE REALアート・オブ・ザ・リアル時代を超える美術-若冲からウォーホル、リヒターへ-
【会期】2025/3/30(日)~6/15(日)
【半期展示替】前期:3/30 日(日)~5/11(日)、後期:5/13(火)~6/15(日)
【3期展示替】前期:3/30(日)~4/20(日)、中期:4/22(火)~5/18(日)、後期:5/20(火)~6/15(日)
【観覧料(団体・前売)】一般 1600円(1250円)、学生 1000円(800円)、高校生 500円(400円)、小中学生 300円(240円)
※未就学児、障がいのある方・難病患者の方・要介護者等及びその介護者は無料
※企画展チケットで当日コレクション展もあわせてご覧いただけます
【オンラインチケット】
 オンラインチケット(日時指定券)をご購入いただくと入場がスムーズです。
 https://artsticker.app/events/50427
 2025年3月29日(土)まで:前売料金で購入できます
 2025年3月30日~会期中:通常料金
※窓口での当日券販売もございます。
※オンラインチケット限定で、周辺施設とセットになった周遊チケットを販売中です。数量限定の為、売り切れの際はご容赦下さい。
【主催】アート・オブ・ザ・リアル展実行委員会(鳥取県、鳥取県立美術館パートナーズ、TSKさんいん中央テレビ)
【特別協力】東京国立近代美術館

鳥取県立美術館 基本情報&アクセス

【開館時間】9:00~17:00 夜間開館日は21:00まで
【休館日】月曜日、年末年始(12月29日~翌年1月3日)ほか
 ※月曜日が祝日の場合は翌平日を休館日とします。
 ※休館日は変更となる場合があります。
【料金】
 ◎美術館建物への入館料は不要です。
 ◎観覧料が必要な展示や有料の催し以外は、どなたでも無料でご利用いただけます。
 企画展…展覧会ごとに異なります
 コレクション展…一般400円(団体320円)学生・70歳以上 200円
 ※高校生以下は無料、障がいのある方・要介護者およびその介護者は無料
【アクセス】
 ◎倉吉駅からバスで約10分【県立美術館前」下車
 ◎倉吉駅まで
 大阪駅からJR特急で約3時間
 岡山駅からJR特急で約2時間40分
 鳥取砂丘コナン空港からバスで約45分
 米子鬼太郎空港からJR特急等で約1時間10分
 ◎車をご利用の場合
 岡山・広島方面 米子道湯原ICから約50分
 大阪方面 中国自動車道院庄ICから約1時間
 ●駐車場:美術館専用110台(大型バス2台、障がい者優先2台、ハートフル2台)
 
【住所】〒682-0816鳥取県倉吉市駄経寺町2-3-12
【電話】0858-24-5442
【FAX】0858-24-1441
【WEB】https://tottori-moa.jp


主な業務分担

鳥取県立美術館の運営は、県内企業を含む10社で構成する鳥取県立美術館パートナーズ株式会社(特別目的会社:SPC)が鳥取県と一体となって、設計・建設・運営・維持管理・運営を行いっています。

鳥取県:学芸部門(美術品の収集、保存、調査・研究、展示、教育普及業務)
SPC:設計・建設業務、開館準備業務、維持管理業務、学芸補助(ポップカルチャ ー企画展等)、
施設運営(案内、広報・集客、ミュージアムカフェ、ミュージアムショップ)、管理部門(総務・施設管理等)

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イロハニアート編集部

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アートをもっと自由に、もっとたくさんの人に楽しんでもらいたいという想いから生まれたメディア。日々、アートのイロハが分かるコンテンツを配信しています。アイコンは「イロハニくん」。アートのそばに、ひっそりと棲んでいます。

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