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2026.9.4
【国立新美術館】ルーヴル美術館展 ルネサンスの見どころを解説
15世紀から16世紀にかけてヨーロッパ各地で栄えたルネサンス。
フランス・ルーヴル美術館が誇るコレクションの中から厳選した50点余りの作品を通して、ルネサンスの精髄に迫る『ルーヴル美術館展 ルネサンス』が国立新美術館で9月9日〜12月13日に開催される。
①レオナルドの傑作、初来日!
ルネサンスを代表する三大巨匠の一人にして、「万能の天才」と謳われるレオナルド・ダ・ヴィンチ。
絵画、彫刻、自然科学と幅広い分野に才能を発揮した彼の真筆とされる絵画作品は15点ほどしか現存せず、そのうち5点がルーヴル美術館の所蔵となっている。
そして、その5点の一つが、《女性の肖像》だ。
レオナルド・ダ・ヴィンチ《女性の肖像》、誤って付された別称《美しきフェロニエール》1490‒1497年頃 パリ、ルーヴル美術館 © GrandPalaisRmn (musée du Louvre) / Michel Urtado
通称《美しきフェロニエール》としても知られるこの作品が、今回初来日する。《モナ・リザ》の前身として位置づけられ、モデルの正体など謎をはらんだこの作品。この展覧会では、最新の研究動向も踏まえながら、その謎と魅力に迫る。
ぜひ、この機会に会っておきたい。
②レオナルドだけじゃない!数多の巨匠が揃い踏み!
今回来日するのはレオナルドの作品だけではない。
ルネサンスとは、数多の個性的な才能の持ち主がひしめき、切磋琢磨し合った時代でもある。
レオナルドの先輩格にあたるボッティチェリ。
サンドロ・ボッティチェリ《5人の天使に囲まれる聖母子》1470年頃 パリ、ルーヴル美術館 Photo © GrandPalaisRmn (musée du Louvre) / Gabriel De Carvalho / distributed by AMF-DNPartcom
ヴェネツィア派の旗手ティツィアーノ。そして、イタリアからアルプスを越えた北、ドイツ・ルネサンスを代表するデューラーとクラーナハ。
ルカス・クラーナハ(父)《三美神》1531年 パリ、ルーヴル美術館 Photo © GrandPalaisRmn (musée du Louvre) / Mathieu Rabeau / distributed by AMF-DNPartcom
ヨーロッパ各地で花開いたルネサンスと、その顔とも言うべき巨匠たちが、会場で待っている。
③絵画だけじゃない!多彩なジャンルに注目!
ルネサンスというと、まず絵画を思い浮かべる人は多いだろう。
しかし、本展で見ることができるのは絵画だけではない。彫刻、版画、素描、タペストリーや陶器など、多彩なジャンルの作品が紹介される。
南ネーデルラント(?)《田園の合奏》16世紀第1四半期 パリ、ルーヴル美術館 Photo © Musée du Louvre, Dist. GrandPalaisRmn / Philippe Fuzeau / distributed by AMF-DNPartcom
冷たい石造りの建物の壁を飾るタペストリーは、部屋の間仕切りとしても使われた。その表面には華やかなミル・フルール(千花模様)と共にしばしば貴族の生活と関連する場面が表された。
ピエール・クルテ《中央に突起のある丸皿「大地と海」》1568年 パリ、ルーヴル美術館 Photo © GrandPalaisRmn (musée du Louvre) / Sylvie Chan-Liat / distributed by AMF-DNPartcom
また、銅の素地にガラス質の釉薬をやきつけるエマイユは、上流階級や知識人のステータス・シンボルとなった工芸品だ。ルネサンス期には、フランス・リモージュが中心地となり、このピエール・クルテの《中央に突起のある丸皿「大地と海」》のような儀式用の食器が盛んに制作された。
このようにルネサンス期の人々の生活を華やかに彩った工芸品の数々に触れられることも、今回の展覧会の醍醐味と言えるだろう。
今回の『ルーヴル美術館展 ルネサンス』は、絵画を中心に多彩なジャンルと切り口から、ルネサンスという時代を立体的に浮かび上がらせてくれる。
この豊穣なる世界を、ぜひ会場で体感してほしい。
展覧会情報
◆ルーヴル美術館展 ルネサンス
会期:2026年9月9日(水)~12月13日(日)
休館日:毎週火曜日
※ただし9月22日(火・祝)、11月3日(火・祝)、12月8日(火)は開館、11月4日(水)は休館
開館時間:10:00~18:00
※毎週金・土曜日は20:00まで
※入場は閉館の30分前まで
会場:国立新美術館 企画展示室1E
展覧会ウェブサイト:https://www.nact.jp/exhibition_special/2026/louvre2026/
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アート・ライター。大学ではイタリア美術を専攻し、学部3年の時に、交換留学制度を利用し、ヴェネツィア大学へ1年間留学。作品を見る楽しみだけではなく、作者の内面や作品にこめられた物語を紐解き、「生きた物語」として蘇らせる記事を目標として、『Web版美術手帖』など複数のWebメディアに、コラム記事を執筆。
アート・ライター。大学ではイタリア美術を専攻し、学部3年の時に、交換留学制度を利用し、ヴェネツィア大学へ1年間留学。作品を見る楽しみだけではなく、作者の内面や作品にこめられた物語を紐解き、「生きた物語」として蘇らせる記事を目標として、『Web版美術手帖』など複数のWebメディアに、コラム記事を執筆。
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