INTERVIEW
2025.1.31
絵で世界を明るくしたい!ポジティブエネルギー溢れるアーティスト・むらいさきさんの魅力に迫る
太陽のような笑顔が印象的な画家、むらいさきさん。キャンバスいっぱいに描かれた色鮮やかな花々や、雄大な自然をモチーフにした作品は、見る人の心を元気にする力強さに満ち溢れています。
近年、アートイベントや病院への作品寄贈など活動の幅を広げているむらいさん。今回は、そんなむらいさきさんに創作活動への想いや、作品に込める想い、そして未来への展望について、じっくりとお話を伺いました。
目次
絵を見て喜んでくれる。原体験が、アーティストとしての礎に
インタビュアー: 絵を描くことは、いつ頃から好きだったんですか?
むらい: 絵を描くことは、幼稚園の頃からずっと好きでした。幼い頃から、自分の描いた絵で周りの人が笑顔になってくれることが、何よりも嬉しかったんです。
私はアートは”励ましの手段のひとつ”と捉えていて 「生まれてきて良かった」と心を前向きにしてくれるような作品創りを目指しています。
将来は絵を描いて人を元気にしたい――。ごく自然な流れで、アーティストという夢を抱きました。
インタビュアー: 高校から美術系の学校に進学されたんですね。
むらい: はい。美術系の学校ではより専門的な技術や知識を習得しました。在学中は、個性豊かな友人たちに囲まれながら、切磋琢磨したのも良い思い出です。
その後、美大へ進学したのですが、卒業制作では1年かけて桜の木を描きました。春夏秋冬、それぞれの季節が織りなす、桜の木の繊細な表情を表現した力作は、「絵で人を笑顔にしたい」という純粋な想いが込められた、アーティストとしての原点と言えるでしょう。ここから私の今のスタイルが確立してきたのではないかと思います。
和菓子屋さんからアーティストへ。自分の人生をかけた挑戦
インタビュアー: 大学卒業後は、和菓子屋さんで働いていたと伺いました。
むらい: はい。もちろん和菓子は大好きでしたし、仕事にもやりがいを感じていました。でも、心のどこかで「いつかまた絵を描きたい」という気持ちが消えることはありませんでしたね。
インタビュアー: アーティストとして再スタートするきっかけは何だったんですか?
むらい: ライブペイントとの出会いが、私の人生を大きく変えました。即興で絵を描くライブペイントは、観客と一体となりながら、自分を鼓舞させ、その瞬間にしか生まれない芸術を生み出す、まさにライブ感満載のパフォーマンス。その魅力にたちまち心を奪われました。
ライブペイント中は、観客の皆さんの視線や歓声、そしてその場の空気を感じながら描いています。アトリエで集中して描く時とは全く違う、ライブペイントならではの勢いやエネルギーが、作品に表れていると思います。描き終わった後、お客さんから直接感想をいただけるのも、大きな喜びですね。
インタビュアー: そして、和菓子屋さんを辞め、アーティストとして生きていくことを決意されたんですね。
むらい: はい。もちろん不安もありました。でも、「本当にやりたいことをやろう」と決めました。和菓子屋さんとしての経験も、決して無駄ではありませんでした。
異なる世界を知ることで、自分自身の視野も広がりましたし、何よりも、お客様に喜んでいただくことの大切さを学ぶことができたと思っています。
私の絵で、少しでも多くの人を笑顔にしたい
インタビュアー: ニューヨークで個展を開催されたり、病院に作品を寄贈されたり、活動の幅を広げていらっしゃいますね。
むらい: ニューヨークのブルックリンでの個展は、本当に貴重な経験になりました。言葉も文化も違う海外の人たちが、私の絵を見て感動してくれたり、笑顔を見せてくれたり…。言葉では言い表せないほどの喜びを感じました。この経験を通して、改めて「絵には国境を越える力がある」と確信することができました。その展示の時に出会ったアーティストとは、今でも繋がっています。
インタビュアー: 病院への作品寄贈は、とても素敵な活動ですね。
むらい: 病院で闘病生活を送る方々や、そのご家族にとって、私の絵が少しでも心の支えになれば幸いです。そして、作品を通して、患者さん同士、患者さんと医療従事者の方々のコミュニケーションのきっかけが生まれたら嬉しいですね。
アーティストを目指す方へ。言葉にすることの重要性
インタビュアー:将来、アーティストを目指す学生さんたちに何かアドバイスはありますか?
むらい:私は絵を描くことが好きですが、人とコミュニケーションを取ることもとても大切にしています。そして出会った方々には「絵を描いている」ことを伝えています。
そうすることで、私を知っていただける機会が増えたり、展示の機会をいただけたりすることが増えました。必ず言葉に出すようにしています。
最初は、自分の絵のことを話すことは、自分の全てを見られているようで恥ずかしかったのですが(笑)アーティストとしてこういうことをしています、ということは伝えるようにしていくといいと思います。
世界中の人と繋がりたい!未来への展望
インタビュアー: 今後の目標や夢について教えてください。
むらい: 今後は、海外での活動も積極的に行っていきたいと思っています。世界には、まだまだ私の知らない素晴らしい場所や、素敵な人たちがたくさんいるはずです。様々な国の人たちと交流し、その土地の文化や歴史、自然を感じながら、インスピレーションを得て、新たな作品を生み出していきたいですね。 私の絵で、世界中の人を笑顔にしたい。それが、私の夢です。
インタビュアー: 素敵な夢ですね。本日は貴重なお話をありがとうございました。
むらい: ありがとうございました。
むらいさんの絵には、見る人の心を明るく照らす、太陽のような温かいエネルギーが満ち溢れています。それはきっと、むらいさん自身の真っ直ぐな想いと、作品に注ぎ込まれた情熱の証なのでしょう。今後の更なる活躍から目が離せません。
今回、南青山のイロハにアートスタジオにて「Spring has come」と題し、むらいさきの個展を開催いたします。
春の訪れをテーマにした本展では、新作を中心に展示します。
イベント情報
むらいさき個展 「Spring has come」
【会期】2025年2月22日(土)~2月24日(月) 11時~18時
【会場】イロハニアートスタジオ
【住所】〒107-0062 東京都港区南青山2-22-2 クインビル6階
【料金】入場料無料
<SNS>
インスタグラム:https://www.instagram.com/murai_saki/
フェイスブック:https://www.facebook.com/muraisakipage/
むらいさきさんプロフィール
自然を主なモチーフに、目に見えない大切なものをテーマにした作品を制作しているアーティスト。アートを「励ましの手段」として位置づけ、鑑賞者に「生まれてきて良かった」と感じられる瞬間を届けることを目指している。 その作品は、心を前向きにする力を持ち、見る人の内側に眠る感情や感覚を引き出すことを意図している。これまで国内外で数多くの展示発表を行い、多様な観客にアートの力を届けている。
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アートをもっと自由に、もっとたくさんの人に楽しんでもらいたいという想いから生まれたメディア。日々、アートのイロハが分かるコンテンツを配信しています。アイコンは「イロハニくん」。アートのそばに、ひっそりと棲んでいます。
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