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LIFE

2025.1.4

『はらぺこあおむし』の生みの親に迫る!「色彩の魔術師 エリック・カールの絵本とアート」2025年1月6日発売!

世界中の子どもたちを魅了してきた『はらぺこあおむし』の作者、エリック・カールの創作の秘密に迫る決定版となる一冊が、2025年1月6日に偕成社より発売されます。

『色彩の魔術師 エリック・カールの絵本とアート』と題された本書は、作家自身の言葉と70点以上の貴重な図版などで、エリック・カールの魅力と絵本づくりの秘密にせまります。

自伝から見える芸術家エリック・カールの原点

エリック・カールは、1929年にニューヨーク州で生まれ、幼少期には父との自然観察を通じて小さな生き物たちとの出会いを重ねました。
この経験は後の創作活動に大きな影響を与えることとなります。

6歳でドイツに移住した後は、ナチス政権下という抑圧された環境の中でも、芸術への情熱を育んでいきました。

本書では、このような幼少期の貴重な写真や、初期の絵画作品も収録されています。

エリック・カール絵本作家としての転機と成長

商業デザイナーとしてのキャリアから絵本の世界へと転身するきっかけとなった『くまさん くまさん なにみてるの?』の制作秘話や、70冊以上に及ぶ絵本作品の誕生秘話が、作家自身の言葉で語られます。

特に注目すべきは、エリック・カールが初めて作・絵の両方を手がけた『1、2、3どうぶつえんへ』や『はらぺこあおむし』の誕生秘話です。

エリック・カール独自の芸術表現に迫る

本書の特筆すべき点は、エリック・カールの代名詞とも言えるコラージュ(貼り絵)技法の詳細な解説です。

薄紙への彩色から貼り付けまでの工程が、観音開きのページで丁寧に紹介されています。

これまで謎に包まれていた色彩豊かな作品の制作過程を、つぶさに知ることができます。

エリック・カールの子どもたちへの深い愛情

エリック・カールは、自身の絵本を「人生で初めて家を出て学校へ行く日をむかえる子どもたち」のためのものだと語っています。

半分がおもちゃで半分が本という、遊び心に満ちた作品づくりの背景には、社会生活への一歩を踏み出す子どもたちへの温かな眼差しがありました。

2026年に日本語版刊行50周年を迎える『はらぺこあおむし』の長年にわたる人気も、そんな作家の思いが込められているからこそと言えるでしょう。

芸術性と遊び心が調和した絵本作家の創造の軌跡を、この一冊に凝縮。

エリック・カールの作品世界をより深く理解したい方、絵本創作に関心のある方、そして何より『はらぺこあおむし』をはじめとする彼の作品を愛する全ての方にお勧めの一冊です。

書籍詳細

タイトル:色彩の魔術師 エリック・カールの絵本とアート
編:ペンギン・ランダムハウス
訳:前沢明枝
発売日:2025年1月6日(月)
定価:3,850円(税込)
判型:29cm×23cm
ページ数:135ページ
発行:偕成社

▼書籍詳細
https://www.kaiseisha.co.jp/books/9784030166707

【写真4枚】『はらぺこあおむし』の生みの親に迫る!「色彩の魔術師 エリック・カールの絵本とアート」2025年1月6日発売! を詳しく見る
イロハニアート編集部

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アートをもっと自由に、もっとたくさんの人に楽しんでもらいたいという想いから生まれたメディア。日々、アートのイロハが分かるコンテンツを配信しています。アイコンは「イロハニくん」。アートのそばに、ひっそりと棲んでいます。

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