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2023.9.7
【京都9/9~】約3000年の時を越えて出会う古代と現代『泉屋ビエンナーレ2023 Re-sonationひびきあう聲』
京都の泉屋博古館にて、『泉屋ビエンナーレ2023 Re-sonationひびきあう聲』が開幕します。会期は9月9日(土)~10月15日(日)です。
目次
「ビエンナーレ」は、2年に1回開催される芸術祭などのイベントの名称に使われます。ちなみに「トリエンナーレ」は3年に1回です。
本展は、2021年に開催された第1回に次ぐ第2回。泉屋博古館の新たな取り組みである「泉屋ビエンナーレ」の見どころについてご紹介します。
古代と現代が響き合う空間
本展では、約3000年前の中国古代青銅器と、それらからインスピレーションを受けた新進気鋭の鋳金作家10名による新作が展示されます。同じ展示空間に陳列されるので、古代と現代の作家、そして現代の鑑賞者が時空を超えて対話し、好奇心を刺激される体験ができそうです。
中国古代の青銅器は、東アジアの金属工芸の範として、後世の人々の創作活動を刺激してきました。同館は、古代青銅器の高度な技術や特徴的な造形にあらためて着目してクリエイティブな芸術品と捉え直し、その魅力を再確認する展覧会として2021年より「泉屋ビエンナーレ」をスタートしました。
同館が所蔵する中国古代青銅器コレクションは、質・量ともに中国以外では最も充実したコレクションとして、世界的に高い評価を得ています。本展は、その魅力を存分に味わえる機会となりそうです。
最先端の鋳金芸術をじっくり堪能
「鋳金(ちゅうきん)」とは、金属を溶かして鋳型(いがた)に注ぎ、器などの工芸品を作る金属工芸の技法の一つ。本展では、10名の現代作家が古代青銅器から受けたインスピレーションをもとに手がけた新作が展示されます。
特定の青銅器からイメージを膨らませた作品もあれば、3000年という大きな時空のなかに自身を投下して制作された作品など、作家によって異なる視線も見どころです。
たとえば、梶浦聖子さんは「私が過去と対話して作っているということは、未来の誰かも私が作ったものと対話しているということでもあるのです」と捉え、作品の制作に当たったとのこと。
柴田早穂さんは、「古代青銅器が繁栄した時代の大きな歴史観のなかで埋没してしまっている〈そこに存在していた〉であろう人々の姿に眼差しを向けました」とコメントしています。
それぞれの作家が古代の青銅器から何を受け取り、どのような表現で伝えようとしているのか、向き合うことで鑑賞者もインスピレーションを得られる機会になるのでは。
アーティスト・トークやワークショップも開催
展覧会が開幕する9月9日(土)には、アーティスト・トークが開催されます。第一部・第二部の全2回で、4名ずつ計8名の作家が参加し、作品について語ります。詳細は同館ホームページでご確認ください。
9月9日(土)アーティスト・トーク
第一部13:30~、第二部15:00~ 定員各回40名
会場:講堂
また、来場者が鋳物を体験できるワークショップも2つ開催されます。いずれも先着順で予約が必要なので、同館ホームページで詳細をご確認ください。
9月23日(土・祝) ワークショップ「金属を溶かしてつくる!オリジナル錫チャーム」*要予約(先着順)
講師:佐治真理子/柴田早穂
時間:(1回目)10:00~、(2回目)14:00~、定員各回10名
参加費:2000円
会場:講堂
10月7日(土)ワークショップ「中国古代文字―金文―を作ってみよう!」*要予約(先着順)
講師:杉原木三/梶浦聖子/本山ひろ子
時間:(1回目)10:00~、(2回目)14:00~、定員各回15名
参加費:2000円
会場:講堂
アーティスト・トークやワークショップに参加し、古代や現代の金属工芸の世界を探求してみてはいかがでしょうか?
展覧会情報
泉屋ビエンナーレ2023 Re-sonationひびきあう聲
会場:泉屋博古館 〒606-8431 京都市左京区鹿ヶ谷下宮ノ前町24 (TEL.075-771-6411)
会期:2023年9月9日(土)~10月15日(日)
入館料:一般800円/高大生600円/中学生以下無料
休館日:月曜日(9月18日、10月9日は開館)9月19日、10月10日
開館時間:10:00~17:00(入館は閉館の30分前まで)
公式サイト:泉屋ビエンナーレ2023 Re-sonationひびきあう聲
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美術ブロガー/ライター。美術ブログ「アートの定理」をはじめ、各種メディアで美術館巡りの楽しさを発信している。西洋美術、日本美術、現代アート、建築や装飾など、多岐にわたるジャンルを紹介。人よりも猫やスズメなど動物に好かれる体質のため、可愛い動物の写真や動画もSNSで発信している。
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