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2024.8.21

コラージュアートとは?おすすめのアプリやアーティストを紹介

「コラージュ」という言葉は、もはや日常的に使われるようになりました。SNSでの写真加工や、雑誌の切り抜きを組み合わせたアート作品など、様々な場面で見かける機会が増えています。

しかし、コラージュアートの魅力を深く理解している人は、実はそれほど多くないかもしれません。 この記事では、コラージュアートの歴史、種類、そしておすすめのアプリやアーティストを紹介します。

コラージュアートの世界をより深く理解し、あなたもコラージュアートを楽しめるように、その魅力を余すことなくお伝えします。

コラージュアートとは?

PixabayAnatoly777

コラージュとは、フランス語で「糊付け」を意味する言葉です。
絵画技法の一つとして、様々な素材を「切り貼り」することで新たなイメージを作り出す芸術技法のことを指します。

コラージュアートの歴史

Pablo picasso 1.jpgPublic domain, via Wikimedia Commons.

コラージュアートの歴史は古く、紀元前200年ごろの中国で紙が発明された時代から、紙を重ねて固定する技法が使われていたと言われています。

しかし、芸術作品としてのコラージュは、20世紀初頭に、キュビスムを代表する画家である パブロ・ピカソ と ジョルジュ・ブラックによって本格的に確立されました。

1912年、ピカソが制作した「藤張りの椅子のある静物」は、絵画の中に実際に藤の椅子や縄を貼り付けた作品として、コラージュアートの代表的な作品として知られています。
その後、ダダやシュルレアリスムなどの芸術運動においてもコラージュが積極的に取り入れられ、20世紀の芸術史に大きな影響を与えてきました。

コラージュアートの魅力

Collagerator collage 02.jpgPublic domain, via Wikimedia Commons.

コラージュアートの魅力は、既存の素材を組み合わせることで、全く新しいイメージを生み出すことができる点にあります。
既存のイメージを解体し、異なる素材や文脈を組み合わせることで、新たな解釈を生み出すことができます。

また異なる素材を組み合わせることで、予想外の面白さやユーモアを生み出せる点も魅力。
どんな素材を使っても良いという自由度の高さから、自分の個性やアイデアを表現するのに最適な技法です。

コラージュアートの楽しみ方

Pixabaykaboompics

コラージュアートは、様々な方法で楽しむことができます。

デジタルコラージュ

写真編集アプリやデザインソフトを用いて、写真や画像を自由に切り貼りすることができます。

アナログコラージュ

雑誌や新聞の切り抜き、写真、布、紙など、様々な素材を実際に手で切り貼りして作品を作ります。

コラージュアートを作るためのアプリ紹介

Pixabay99mimimi

スマートフォンアプリを活用すれば、誰でも簡単にコラージュアートを楽しむことができます。ここでは、おすすめのコラージュアプリをいくつか紹介します。

1. おしゃれなコラージュテンプレート&AI切り抜きも搭載「PhotoDirector」

PhotoDirector

「PhotoDirector」は、AI機能を搭載した高機能な写真編集アプリです。豊富なコラージュテンプレートやAI切り抜き機能により、誰でも簡単にプロレベルの編集が可能です。

<特徴>
・数百種類以上のデザイン性の高いコラージュテンプレート
・AIを用いた自動切り抜き機能で、難しい切り抜き作業も簡単に
・写真補正やフィルター、テキスト追加、ステッカーなど豊富な編集機能
・無料版でも十分な機能が使用可能

2. 豊富なテンプレートからコラージュ作成「Promeo」

Promeo

「Promeo」は、プロのデザイナーが作成した高品質なテンプレートを使って、簡単にデザインを作成できるアプリです。コラージュテンプレートも豊富に用意されており、初心者でも簡単に本格的なコラージュ作品を作ることができます。

<特徴>
・多様なデザインテンプレートから選んで、自由なカスタマイズが可能
・SNS投稿に最適なレイアウトテンプレートや、チラシ、ポスターなど様々な用途に対応
・写真加工、テキスト追加、イラスト、素材などが豊富な編集機能
・無料で利用できるテンプレートも充実

3. かんたん切り抜きでコラージュできるアプリ「PicCollage」

PicCollage

「PicCollage」は、直感的な操作でコラージュを作成できるアプリです。簡単な切り抜き機能やスタンプ、背景など豊富な機能が搭載されており、スマホで手軽にコラージュを楽しみたい方におすすめです。

<特徴>
・写真や画像を簡単に切り抜いて、コラージュに組み込める
・スタンプや背景、フレームなどを自由に配置して、個性を表現
・写真加工機能やフィルターで、さらに作品を魅力的に仕上げる
・SNSへの投稿や印刷に対応

4. フレームを選んでかんたんコラージュ「Mixgram」

Mixgram

「Mixgram」は、フレームやフィルターを使って、写真を簡単に加工できるアプリです。コラージュ機能も搭載されており、複数の写真を組み合わせて、おしゃれな作品を作ることができます。

<特徴>
・豊富なフレームやフィルターを使って、写真をおしゃれに加工
・複数の写真を組み合わせたコラージュ機能
・テキスト追加やステッカーで、さらに個性的な作品に
・SNSへの投稿機能も充実

5. コラージュも切り抜きもこれ一つ「Picsart」

Picsart

「Picsart」は、コラージュ、写真編集、デザインなど、様々な機能が搭載された総合的な写真編集アプリです。コラージュ機能も充実しており、豊富なテンプレートや編集機能を使って、自由な発想で作品を作ることができます。

<特徴>
・コラージュ、写真編集、デザインなど様々な機能が搭載
・豊富なテンプレートや編集機能で、自由な発想で作品作成
・AI機能を活用した、自動切り抜きや背景消去などの機能
・無料版でも十分な機能が使用可能

コラージュもおしゃれ加工も1通りできる「PhotoRoom」

PhotoRoom

「PhotoRoom」は、自動切り抜き機能や背景透過機能などを備えたアプリです。コラージュ機能も搭載しており、シンプルな操作で写真加工やコラージュを楽しめます。

<特徴>
・自動切り抜き機能で、簡単に被写体を切り抜く
・背景透過機能で、背景を自由に変える
・シンプルなコラージュ機能で、写真をおしゃれに組み合わせる
・写真編集機能も充実

おすすめのコラージュアーティスト

コラージュアートは、現代においても多くのアーティストによって制作され続けています。ここでは、おすすめのコラージュアーティストを紹介します。

1. 河村康輔


河村康輔は、アディダスやユニクロなど、数多くの有名ブランドや、アニメ作品とのコラボレーションでアートワークを手がける、日本を代表するコラージュアーティストです。
彼の作品は、雑誌や写真などを独自の裁断方法で切り貼りし、ミリ単位で配置することで、独特の歪みとズレを生み出しています。

大胆な素材のイメージを大胆に解体し、再構築することで、新しいイメージを生み出しています。
緻密な構成が特徴で素材をミリ単位で配置することで、独特の緊張感と躍動感を感じさせます。

現代社会への批評性、 現代社会の消費文化やメディアの影響などを、独自の視点で表現しています。

2. shusaku takaoka


shusaku takaokaは、ユーモアと遊び心に満ちた作品を制作するコラージュアーティストです。
映画やアニメ、雑誌、街の風景など、生活の中で見聞きした刺激をコラージュ作品に落とし込み、ユニークな作品を生み出しています。

ポップでユーモラス、遊び心に富んだ作品で、見る人を笑顔にする作品が特徴です。
現代社会の矛盾や問題点を、ユーモラスな視点で表現しています。
絵画、写真、雑誌の切り抜きなど、様々な素材を組み合わせることで、独自の表現世界を構築しています。

3. Yabiku Henripue yudi(ヤビク・エンリケ・ユウジ)

Yabiku Henripue yudiは、偶然性を重視した直感的な作品を制作するコラージュアーティストです。
紙やデジタルプリントに加え、木版、ガラス、トタンなど、立体的な素材も積極的に使用しています。

偶然性と衝突、コラージュ制作における偶然の出来事を重視し、そこから生まれる美しさを見出しています。
紙、木版、ガラスなど、様々な素材を組み合わせることで、独特の質感と奥行きを生み出しています。
形や色を組み合わせることで、抽象的なイメージを表現しています。

4. yama


yamaは、対比する素材を組み合わせることで、調和や刺激を表現するコラージュアーティストです。
イベントのフライヤーデザインや、ライブペイントなどを通して活動の幅を広げ、独特の世界観で注目を集めています。

対比する素材を組み合わせることで、緊張感と調和を生み出しています。
人間の感情や心の内面を、視覚的な表現で表現しています。

コラージュアートを始めるために

Pixabayjpeter2

コラージュアートは、難しい技術や特別な道具を必要としません。誰でも気軽に始められるのが魅力です。

1. 素材集め

コラージュアートを始めるには、まず素材を集めることから始めましょう。雑誌や新聞の切り抜き、写真、包装紙、布、紙など、どんな素材でも構いません。

<100均>
100均では、コラージュ素材として使えるシールやマスキングテープ、ペーパーなどが豊富に揃っています。

<古本屋>
古い雑誌や本は、コラージュ素材として最適です。

<ネット通販>
コラージュ素材専門のオンラインショップや、フリマアプリなどで、様々な素材を購入できます。

2. コラージュノート

コラージュ作品をまとめるためのノートがあると便利です。
コラージュ専用のノートや、バインダーなど、自分に合ったノートを選びましょう。好きな紙や素材を使って、オリジナルのコラージュノートを作ることもおすすめです。

3. 道具

コラージュに必要な道具は、それほど多くありません。

<カッター>
素材を切るために、デザインカッターがあると便利です。

<ハサミ>
カッターでは切りにくい素材や、細かい部分を切る際に使います。

<のり>
紙を貼る際に使用します。スティックのり、ボンド、テープのりなど、用途に合わせて使い分けましょう。

<ピンセット>
小さな素材を扱う際に、ピンセットがあると便利です。

コラージュアートを通して表現しよう

Pixabay claude05alleva

コラージュアートは、自分のアイデアや感情を自由に表現できる、魅力的な芸術技法です。ぜひ、あなたもコラージュアートの世界に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。コラージュアートを通して、あなただけのオリジナル作品を作り、豊かな表現の世界を楽しんでください。


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emma

emma

1996年群馬県生まれ、東京都在住。
フリーランスのグラフィックデザイナー。趣味は海外旅行。
日々デザインと旅に情熱を注ぐ。
大きな犬と暮らすのが夢。

1996年群馬県生まれ、東京都在住。
フリーランスのグラフィックデザイナー。趣味は海外旅行。
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