Facebook X Instagram Youtube

STUDY

2022.9.16

【ベルリン】ベルリンを訪れたらココ!世界遺産の博物館島にある5つの美術館をご紹介!

ヨーロッパを代表する都市の一つであるドイツのベルリンは芸術都市と言われており、国内有数の博物館や美術館が集まっています。

なかでも、シュプレー川の中州に浮かぶ博物館島には、その名の通り「旧博物館」「新博物館」「旧ナショナルギャラリー」「ボーデ博物館」「ペルガモン博物館」の5つの博物館・美術館が集結。

今回は、ユネスコの世界遺産にも登録されており、実際の歴史に浸りながら散策できる博物館島の5つのスポットと、注意したいポイントについてご紹介します。

博物館島の歩んできた歴史

ベルリンの主要観光スポットであるシュプレー川の中州に浮かぶ博物館島(ムゼウムスインゼル)。

プロイセン王室コレクションの収蔵・展示を目的に開館した「旧博物館(1830年)」を発祥とし、その後100年もの間でコレクションの増大にともない「新博物館(1859年)」「旧ナショナルギャラリー(1876年)」「ボーデ博物館(1904年)」「ペルガモン博物館(1930年)」と次々に建設されました。

しかし、その歩んできた歴史に触れてみると…第二次世界大戦で戦災を避けるためコレクションを各地に分散したものの、終戦後ベルリンの多くの人々が東西に分断されてしまったのと同様に、コレクションも東西に分割されて保存されることになったのだそうです。

現在は旧両ドイツの美術館再編および改装工事が行われており、博物館島に収蔵されていたコレクションの一部である18世紀以前の絵画や20世紀美術は「新ナショナルギャラリー」や「絵画館」へ移送され、一方、19世紀絵画は「旧ナショナルギャラリー」のコレクションに統合されました。

そんな博物館島は歴史的にも文化的にも重要な文化複合施設として、1990年にユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されました。

博物館島の5つの美術館

旧博物館

ベルリン大聖堂と同じ庭園ルストガルテンに建つ「旧博物館」は、1830年にプロイセン王室コレクションの収蔵・展示を目的に開館した博物館島初の博物館です。

1966年に再建・修復されて以来、ベルリン国立博物館群のなかでも、古代ギリシャやローマ時代のアンティークコレクションを専門として収蔵しています。

建築家カール・フリードリヒ・シンケル設計の建物は、古代ギリシャの建築や彫刻様式を手本としており、18本の円柱が並ぶ正面玄関や円形ホールが印象的です。

【施設情報】
旧博物館
所在地:Am Lustgarten 10178 Berlin
TEL:030 -266424242
営業時間:10:00~18:00 ※木曜のみ~20:00
休館日:月曜日
入館料:10ユーロ

新博物館

旧博物館の裏手に位置している「新博物館」。

第二次世界大戦の戦火で外壁を残し、破壊されて廃墟となっていましたが、21世紀に入って第二次大戦前の姿に再建され、2009年10月に再開館しました。

しかし、窓枠などには当時の銃撃戦の跡など戦争の爪痕を見て取ることができます。

新博物館ではエジプト美術および先史時代の遺物を展示しており、一番の目玉は古代エジプト美術の最高傑作といわれる「王妃ネフェルティティの胸像」です。

【施設情報】
新博物館
所在地:Bodestr. 1-3 10178 Berlin
TEL:030 -266424242
営業時間:10:00~18:00 ※木曜のみ~20:00
休館日:月曜日
入館料:12ユーロ

旧ナショナルギャラリー

アテネにあるアクロポリスをお手本に建てられたという、古代ギリシャ風の外観が印象的な「旧ナショナルギャラリー」。

19世紀以降の美術ジャンルである、ロマン主義、古典主義、印象派や初期モダニズムの絵画作品を中心に展示している美術館です。

最近、国内で話題となったドイツ印象派の画家レッサー・ユリィの作品が3点もあるので、足を運んだ際はぜひご覧になってみてくださいね。

【施設情報】
旧ナショナルギャラリー
所在地:Bodestr. 1-3 10178 Berlin
TEL:030 -266424242
営業時間:火~日曜10:00~18:00 ※木曜のみ~20:00
休館日:月曜日
入館料:10ユーロ

ボーデ博物館

博物館島の北端に位置しており、2006年に再オープンした「ボーデ博物館」。

彫刻美術、ビザンティン美術、コインなど貴重で膨大なコレクションが展示されています。

また、館内のホールでは定期的にクラシックコンサートが企画されていたり、週末は博物館の前で蚤の市が開催されていたりと、美術と地域が良好な関係であるという印象を受けました。

【施設情報】
ボーデ博物館
所在地:Am Kupfergraben 10117 Berlin
TEL:030 -266424242
営業時間:火~日曜10:00~18:00 ※木曜のみ~20:00
休館日:月曜日
入館料:12ユーロ

ペルガモン博物館

5館の中で最も新しく開館し、人気を誇る「ペルガモン博物館」。

古代ローマや古代オリエント美術を中心に、古代美術および近世までの中東美術を扱っており、バビロンのイシュタル門やミレトスの市場の門など、遺跡の発掘品を所蔵および復元展示しているほか、近世までの中東工芸および絵画も展示しています。

あまりのスケールの大きさに圧倒されること間違いなし…ペルガモン博物館に足を運ぶ場合は、ゆっくりと鑑賞できるように、時間に余裕を持って訪れることをおすすめします。

【施設情報】
ペルガモン博物館
所在地:Bodestr. 1-3 10178 Berlin 
   ※現在、工事中のため入口は総合エントランスとなる「ジェームス・ジモン・ギャラリー」から
TEL:030 -266424242
営業時間:10:00~18:00(木曜~20:00) 
入館料:19ユーロ

注意しておきたいポイント

美術館の入館料を毎回窓口で支払っているとかなりの出費となってしまいます。

そんな時にとても心強い味方になってくれるのが、お得に沢山の美術館を巡れるミュージアムパス!

ベルリンでは、博物館島内にある5つの博物館すべてに入場できる博物館島1日入場券をはじめ、 ベルリン内の約30箇所の博物館・美術館の入場料が無料となるベルリンミュージアムパス、公共交通機関乗り放題と博物館・美術館などの観光スポットが20〜50%割引となるベルリンウェルカムカードがあります。

購入する際には今一度自分の旅計画と擦り合わせ、パターンに応じた適切なパスを選んでくださいね。

また、博物館島内で人気が高い「ペルガモン博物館」では事前予約制のシステムを導入しています。

事前予約制のシステムを利用してチケットを購入する際は、一度購入してしまうとチケットのキャンセルできないので、ミュージアムパスや割引パスがある場合は、しっかりその項目を見つけることが大切です(もし、ドイツ語がわからない場合は翻訳アプリやブラウザの翻訳システムに頼りましょう)。


ベルリンを訪れる際はぜひこれらのポイントを押さえて、アート鑑賞を満喫してください。

【写真8枚】【ベルリン】ベルリンを訪れたらココ!世界遺産の博物館島にある5つの美術館をご紹介! を詳しく見る
新 麻記子

新 麻記子

  • instagram
  • twitter
  • note

アート・カルチャーの架け橋になりたい。やれることならなんでもやるフリーランス。日々の暮らしを豊かにしてくれるアート・カルチャー系記事の執筆業以外に、作詞家、仲介・紹介業、対話型鑑賞会のナビゲーター、アート・映像ディレクターとして活動中。

アート・カルチャーの架け橋になりたい。やれることならなんでもやるフリーランス。日々の暮らしを豊かにしてくれるアート・カルチャー系記事の執筆業以外に、作詞家、仲介・紹介業、対話型鑑賞会のナビゲーター、アート・映像ディレクターとして活動中。

新 麻記子さんの記事一覧はこちら