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2022.9.21
【ベルリン】現代アートに触れるならココ!ベルリン市内で現代アートが鑑賞できる美術館ガイド
ユネスコの世界遺産に登録されている博物館島(ムゼウムスインゼル)があったり、2年に1度現代アートの国際展覧会であるベルリンビエンナーレが開催されたり、芸術都市とも呼び声が高いベルリン。
今年は6月11日から9月18日まで、第12回ベルリンビエンナーレが開催されていました。筆者が訪れた現代美術館が会場だったこともあり、そちらの感想もちょこっと織り交ぜながら、他の現代美術館もご紹介したいと思います。
ベルリンビエンナーレとは?
“現代アートが熱い!”といわれるベルリン。
現代アートを専門的に見せる美術館やギャラリーが多く点在しているアートの街として知られています。
2年に1度ベルリン市内のさまざまな場所で開催される現代アートの国際展覧会「ベルリンビエンナーレ」は、毎回有名キュレーターが選出され、開催回ごとにテーマが異なります。
現在の差し迫った問題に取り組む献身的な芸術を根差し、実験的な表現であることを促進しており、アート市場やコレクターの関心とは関係なく、勇敢な芸術的立場を提示する自由を与えています。
1998年に初めて開催され、今年で12回目を迎えたベルリンビエンナーレでは、キュレーターとしてアーティストのKader Attiaが選ばれました。帝国主義、ファシズム、植民地主義という20世紀の歴史を振り返り、未来に向けて新しい構造を探るようなテーマを掲げています。
クンストヴェルケ現代美術センター(KW)
1990年前半に複数のアーティストが集まって設立したクンストヴェルケ現代美術センター(KW)。
新しさを追求しているギャラリーなので常設展はなく、数ヶ月に一度のペースで新しい企画展が催されており、ワークショップやトークイベントなども積極的に企画されています。
今回、第12回ベルリンビエンナーレの会場にもなっており、入口から中庭を抜けて奥のアパルトマンに入ると美術館ほどの大きさはないものの(※日本国内と比べると充分広いです)、限られたスペースで絵画、彫刻、写真、映像、インスタレーションなど多岐にわたる作品が展示されていました。
ハンブルガー・バーンホフ現代美術館
もともとは広大な鉄道の駅舎であったものを、1996年にJ・P・クライフスによる改修を経て、現代美術館として開館したハンブルガー・バーンホフ現代美術館。
ベルリンの起業家であり現代アート収集家であったエーリッヒ・マルクスのコレクションを中心に、アンディ・ウォーホル、ジョセフ・ボイス、ロバート・ラウシェンバーグ、アンセルム・キーファーなどの作品が展示されています。
今回、こちらの美術館も第12回ベルリンビエンナーレの会場のひとつになっており、1万㎡という駅構内入口からホーム(?)があったところまでの広大なスペースを利用し、あらゆる形態の大型現代美術作品を鑑賞することができました。
ベルリーニッシェ・ギャラリー
2004年に開館したベルリンで注目を集める美術館のひとつであるベルリーニッシェ・ギャラリー。
コンテンポラリーアート、絵画、建築、写真を中心に、ベルリンのアート史を紹介するというコンセプトのもと、1870年から今日に至るまでのベルリンから発生したアートだけを収集・展示しています。
そのなかでも、ベルリンの近代史を写真で語る20万点に及ぶ膨大なコレクションを持ち、時系列に同世代の絵画と写真を展示してベルリンの近現代アート史を紹介するコーナーは見どころのひとつです。
新ナショナルギャラリー
1968年に開館した20世紀初頭の美術を中心に、近代・現代美術作品を展示する新ナショナルギャラリー。
会場では、今尚人々を魅了するノルデ、キルヒナー、グロッス、ディックス、ムンクをはじめ、20世紀以降の美術史を俯瞰しながらも、社会的・政治的に関連性が高く“現代性”を問いかけるような西洋絵画や彫刻を約5,000点所蔵・展示しています。
また、この建物と彫刻庭園は近代建築の巨匠ルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエが設計した鉄とガラスのモダニズム建築の傑作。巨大な鉄の屋根を8本の太柱が支えており、周囲をガラスに覆われた直線的な外観は、シンプルでありながら強烈な個性を放っています。
最後に…
今回、筆者がベルリン滞在期間中に訪問できた現代美術館は上記の4つ!
スタンダードである月曜日休館の美術館はもちろん、水曜日から日曜日しか開館していない美術館、バケーション中のため長期休館している美術館、コロナ禍で閉館してしまった美術館もありました。
訪れる際は事前に美術館のホームページで開館時間や休館日を確認してから行くことをおすすめします。
また、筆者が訪れたタイミングがよく…“現代アートが熱い!”といわれるベルリンで、2年に1度の現代アートの国際展覧会である「ベルリンビエンナーレ」を直接肌で感じることができました。
参加アーティストは世界的に知名度を誇るアーティストを揃えているわけではありません。
しかし、イベント自体が実験的な表現を促進しているからこそ、大規模な展覧会で見られないような刺激的な鑑賞体験を楽しむことができるでしょう。
次回のベルリンビエンナーレは2年後…ベルリンを訪れるならタイミングを合わせてみては?
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アート・カルチャーの架け橋になりたい。やれることならなんでもやるフリーランス。日々の暮らしを豊かにしてくれるアート・カルチャー系記事の執筆業以外に、作詞家、仲介・紹介業、対話型鑑賞会のナビゲーター、アート・映像ディレクターとして活動中。
アート・カルチャーの架け橋になりたい。やれることならなんでもやるフリーランス。日々の暮らしを豊かにしてくれるアート・カルチャー系記事の執筆業以外に、作詞家、仲介・紹介業、対話型鑑賞会のナビゲーター、アート・映像ディレクターとして活動中。
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