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2022.5.11
京都は画家に筆を取らせる。『やっぱり、京都が好き ~栖鳳、松園ら京を愛した画家たち』
福田美術館で『やっぱり、京都が好き ~栖鳳、松園ら京を愛した画家たち』が開幕しました。京都ゆかりの画家や京都を描いた絵画、京都の暮らしがわかる作品を紹介する展覧会です。
展示される作品は、日本美術の巨匠による傑作ばかり。優品に知的好奇心が満たされる充実した内容です。本展の見どころを、美術ライターの明菜が紹介していきます。
京都ゆかりの画家の名品
京都は優れた画家を大勢輩出してきた地域。江戸時代には円山応挙や伊藤若冲が、明治以降には竹内栖鳳、川村曼舟、冨田渓仙が京都画壇を率いて活躍しました。東京画壇の重鎮である横山大観も、京都の景色をお気に召していたそうです。
本展では、ヨーロッパ旅行を経て筆力に脂が乗った竹内栖鳳の動物画や、女性として日本で最初の職業画家となった上村松園の美人画など、京都にゆかりのある画家の名品が展示されています。どの作品も画家の最高傑作と言えるレベルの高さで、大満足の鑑賞体験ができる内容です。
京都の風景と暮らし
本展では、京都を題材にした絵画も数多く展示されています。嵐山を描いた作品が特に多く、大勢の画家に愛されてきた景勝地であることがわかります。
一方で、多くの画家が描いている手垢のついたお題という見方もできます。作品を比較しながら、画家が発揮したオリジナリティを探してみましょう。異なる画家の絵画を見比べることで、それぞれの画家が嵐山のどんな魅力を描きたかったのかがわかってきます。
「東海道五十三次」で知られる歌川広重も、全国の景勝地を描いた「六十余州名所図会」の一番目に嵐山・渡月橋の風景を選びました。しかし広重は京都を訪れたことがなく、伝聞やほかの絵師たちの作品を参考に描いたため、実物の風景とは違う姿に。なぜか川に中州があり、橋が南北に分かれています。
また、本展では京都人の暮らしが垣間見られる作品も展示。美味しそうな京都の野菜が描かれた絵画や、老舗の和菓子店の包装紙などから、現代の京都にも息づく伝統を体感できます。
【まとめ】京都の本気の美がここに
京都ゆかりの画家、京都を題材にした絵画、京都の暮らしを紹介する、京都づくしの本展。日本美術史のスター画家たちの名品をまとめて見ることができ、お腹いっぱいになれる展覧会でした。
※画像写真の無断転載を禁じます
展覧会情報
やっぱり、京都が好き ~栖鳳、松園ら京を愛した画家たち
会場:福田美術館
会期:2022年4月23日(土)~ 7月3日(日)
開館時間:10:00〜17:00(最終入館 16:30)
休館日:火曜(G.W中は休まず開館、5/10、11は休館)
公式ウェブサイト:https://fukuda-art-museum.jp/exhibition/202110111962
会場から徒歩3分ほどの距離にある嵯峨嵐山文華館では、近代日本画の名品を通して日本の四季を堪能できる展覧会『花ごよみ ー横山大観・菱田春草らが咲きほこるー』が開催中です(2022年7月3日まで)。あわせて鑑賞してみてはいかがでしょうか。レポートは以下のURLからご覧ください。
https://irohani.art/event/7549/
画像ギャラリー
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美術ブロガー/ライター。美術ブログ「アートの定理」をはじめ、各種メディアで美術館巡りの楽しさを発信している。西洋美術、日本美術、現代アート、建築や装飾など、多岐にわたるジャンルを紹介。人よりも猫やスズメなど動物に好かれる体質のため、可愛い動物の写真や動画もSNSで発信している。
美術ブロガー/ライター。美術ブログ「アートの定理」をはじめ、各種メディアで美術館巡りの楽しさを発信している。西洋美術、日本美術、現代アート、建築や装飾など、多岐にわたるジャンルを紹介。人よりも猫やスズメなど動物に好かれる体質のため、可愛い動物の写真や動画もSNSで発信している。
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