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2022.3.29

芸術実行犯Chim↑Pomの17年間を振り返る本格的回顧展『Chim↑Pom展:ハッピースプリング』

Chim↑Pom(チンポム)は、独創的なアイデアと卓越した行動力で、社会に介入して、私たちの意表を突く数々のプロジェクトを手掛けてきました。

その作品は現代社会の事象や問題に対するメッセージ性の強いものでありながら、その多くにはユーモアや皮肉も感じられます。

森美術館にて開催中の『Chim↑Pom展:ハッピースプリング』

そんな彼らの作品計約150点を一挙にご覧いただける、森美術館にて開催中の『Chim↑Pom展:ハッピースプリング』をご紹介します。

Chim↑Pom(チンポム)とは?

(卯城竜太、林靖高、エリイ、岡田将孝、稲岡求、水野俊紀)から成るアーティスト集団であるChim↑Pom

6名のメンバー(卯城竜太、林靖高、エリイ、岡田将孝、稲岡求、水野俊紀)から成るアーティスト集団であるChim↑Pom。

世界各地の展覧会に参加するだけでなく、自らさまざまなプロジェクトを企画し、現代社会の事象や問題に対するメッセージ性の強いものでありながら、その多くにはユーモアや皮肉も感じられる作品を発表しています。

作品の主題は、都市、消費主義、飽食と貧困、日本社会、原爆、震災、スター像、メディア、境界、公共性など多岐にわたり、現代社会の事象や諸問題に対するメッセージ性が強く、その多くはユーモアや皮肉も感じられます。

ダイナミックな展示空間で計約150点の作品を体験!

ダイナミックな展示空間で計約150点の作品を体験できる

本展覧会は、今年結成17周年を迎えるChim↑Pomによる初期の代表作品をはじめ、核の問題を扱った大型作品、ユーモア溢れる小作品、参加型・体験型作品など、計約150点を一挙に紹介する本格的回顧展です。

展示では、都市と公共性、ヒロシマ、東日本大震災などのテーマに則して構成され、作家が一貫して考察する事象を浮き彫りにしつつ、作品をめぐる議論や対話、作品にまつわる賛否両論についても紹介し、改めて活動の全貌を検証しています。

また、作品鑑賞の動線を複数設けることで多様な読み解きを可能にしながら、展示室を二層構造にして上層部をアスファルトで舗装した大きな道にしたり、多数の作品を一つの巨大なインスタレーションのように構成したり、ダイナミックな展示空間を体験できます。

そんな創意工夫に富んだ展示構成により、作品に新たな光を当てることに試みており、これまでChim↑Pomの作品を鑑賞したことある方も、そうでない方もお楽しみいただける内容です。

サブタイトル「ハッピースプリング」に込めたメッセージ

サブタイトル「ハッピースプリング」に込めたメッセージ

本展覧会のサブタイトルである「ハッピースプリング」には、長引くコロナ禍においても明るい春が来ることを望み、たとえ待ちわびた春が逆境のさなかにあっても想像力を持ち続けたい、というChim↑Pomのメッセージが込められています。

先行きが不透明な今日、既成概念を打ち破る力強い作品は、私たちの想像力を刺激し、共により良い未来を考える道標になると思います。

会期中には会場内でイベントやパフォーマンスなども多数行われる予定なので、足を運んでみてはいかがでしょうか?



取材・撮影・文:新麻記子

『Chim↑Pom展:ハッピースプリング』
会期:2022年2月18日(金)〜2022年5月29日(日)
会場:森美術館ほか
時間:10:00〜22:00 (最終入場時間 21:30)
   ※火曜日のみ17:00まで
   ※入館は閉館時間の30分前まで
   ※ただし5月3日(火・祝)は22:00まで
休館:会期中年中無休
ホームページ:https://www.mori.art.museum/jp/

【写真4枚】芸術実行犯Chim↑Pomの17年間を振り返る本格的回顧展『Chim↑Pom展:ハッピースプリング』 を詳しく見る
新 麻記子

新 麻記子

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アート・カルチャーの架け橋になりたい。やれることならなんでもやるフリーランス。日々の暮らしを豊かにしてくれるアート・カルチャー系記事の執筆業以外に、作詞家、仲介・紹介業、対話型鑑賞会のナビゲーター、アート・映像ディレクターとして活動中。

アート・カルチャーの架け橋になりたい。やれることならなんでもやるフリーランス。日々の暮らしを豊かにしてくれるアート・カルチャー系記事の執筆業以外に、作詞家、仲介・紹介業、対話型鑑賞会のナビゲーター、アート・映像ディレクターとして活動中。

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