Facebook X Instagram Youtube

EVENT

2024.6.21

フィロス・コレクション ロートレック展!約240点もの作品を展示

2024年6月22日(土)~9月23日(月・祝)まで、SOMPO美術館にて『フィロス・コレクション ロートレック展 時をつかむ線』が開催されます。

アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック《キャバレのアリスティド・ブリュアン》(文字のせ前)1893年 The Firos Collection

19世紀末のフランスを代表する画家・版画家のアンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックの作品と資料約240点で構成された展覧会です。

アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックとは?

ロートレック肖像

アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック(1864年〜1901年)は、パリの盛り場の退廃と熱狂を描出した、19世紀末のフランスを代表する画家・版画家です。

ロートレックは1864年由緒あるフランス貴族のもとに生まれ、乗馬や狩猟また素描に親しむ環境で過ごしました。彼は13歳と14歳の時の二度におよぶ両足の骨折がもとで脚の発育が停止し、その後本格的に絵画の道へ進むことを決意します。

1882年パリに出て、レオン・ボナついでフェルナン・コルモンの画塾でアカデミックな画風を学び、エドガー・ドガや日本の浮世絵版画の影響のもと大胆な構図・画面構成を試みます。

アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック《イヴェット・ギルベール》1893年 The Firos Collection

1884年モンマルトルにアトリエを定めてからは、迅速かつ的確に対象の形態を捉える才能や、人物の内面や社会的内情を見出す観察力に秀でていたことから、それを活かして世紀末独特の厭世的・退廃的空気に覆われたダンス・ホールやキャバレなどの歓楽街で生活する人々を独特な現代的感覚によって表現。

1891年に手がけた「ムーラン・ルージュ」の石版画ポスターが一世を風靡し、以降多くのポスターを制作し、この分野を芸術の域にまで高めました。

本展覧会について

アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック《ディヴァン・ジャポネ》 1893年 The Firos Collection

本展覧会では、19世紀末のフランスを代表する画家・版画家のアンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックの個人コレクションとしては世界最大級のフィロス・コレクションから約240点を紹介します。

フィロス・コレクションの最大の特徴である素描作品にはじまり、状態の良いものを厳選して収集しているポスターを中心とした版画作品、雑誌や書籍のための挿絵、ロートレックが家族や知人にあてた手紙、ロートレックの私的な写真など、画家に肉薄した作品と資料で構成しています。

20年以上にわたり収集しているフィロス・コレクションは、アメリカや中国でコレクションを紹介する展覧会が開催されていますが、日本での開催は今回が初めてとなります。

本展覧会の見どころ

世界最大級のコレクション、日本初上陸

アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック《紙吹雪(コンフェッティ)》 1894年 The Firos Collection

ロートレックの紙作品(グラフィック)のコレクションとしては、パリのルーヴル美術館やアルビのロートレック美術館に次ぐ規模を誇るフィロス・コレクションが、日本で初めて紹介されます。

ロートレックは生涯約30点のポスターを制作し、それは彼自身のみならず19世紀末芸術の代名詞ともなりました。本展では、一世を風靡したロートレックのポスターから21点が出品されます。

19世紀末パリ、キャバレ劇場の喧騒が聞こえる

アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック《マルセル・ランデール嬢の胸像》 1895年 The Firos Collection

伯爵家に生まれ、画業のためパリに出たロートレックは、1884年頃からモンマルトにアトリエを構え、そこに生きる歌手や芸人、娼婦たちの姿を描きました。

本展では大胆な構図を生かしたポスターをはじめ、豊富な関連資料を合わせて展示することで、世紀末パリの街を彩り、時代を生きた人々の姿が浮かび上がります。

時代をつかむ線ー素描、書簡、写真など、画家の関連資料で真の姿に迫る

アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック《ポニーのフィリベール》 1898年 The Firos Collection 

完成作品から日々のスケッチまで、フィロス・コレクション最大の特徴である、素描約45点を紹介。

ロートレックの素早い描線を間近に感じ、線の魅力を堪能することができます。また、肉親や友人に当てた手紙、私的な写真などを加え、ロートレックの「真の姿」に迫ります。

展覧会情報

「フィロス・コレクション ロートレック展 時をつかむ線」 

会期:2024年6月22日(土)~9月23日(月・祝)
   日時指定予約推奨
会場:SOMPO美術館(〒160-8338 東京都新宿区西新宿1-26-1)
休館日:月曜日(ただし7/15、8/12、9/16、9/23は開館)
開館時間:10時~18時(金曜日は20:00まで)※最終入館は閉館30分前まで
観覧料(税込):一般/事前購入券1,600円、当日券1,800円 大学生/事前購入券1,000円、当日券1,200円 高校生以下無料
HP:「フィロス・コレクション ロートレック展 時をつかむ線」

【写真7枚】フィロス・コレクション ロートレック展!約240点もの作品を展示 を詳しく見る
新 麻記子

新 麻記子

  • instagram
  • twitter
  • note

アート・カルチャーの架け橋になりたい。やれることならなんでもやるフリーランス。日々の暮らしを豊かにしてくれるアート・カルチャー系記事の執筆業以外に、作詞家、仲介・紹介業、対話型鑑賞会のナビゲーター、アート・映像ディレクターとして活動中。

アート・カルチャーの架け橋になりたい。やれることならなんでもやるフリーランス。日々の暮らしを豊かにしてくれるアート・カルチャー系記事の執筆業以外に、作詞家、仲介・紹介業、対話型鑑賞会のナビゲーター、アート・映像ディレクターとして活動中。

新 麻記子さんの記事一覧はこちら