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2022.5.30

豊かで、生の喜びをも感じさせるボテロ作品『ボテロ展 ふくよかな魔法』

現在、Bunkamura ザ・ミュージアムではフェルナンド・ボテロの大規模な絵画展『ボテロ展 ふくよかな魔法』が開催されています。

豊かで、生の喜びをも感じさせるボテロ作品『ボテロ展 ふくよかな魔法』

ボテロ自らの監修のもと、貴重な初期作品から近年の作品まで、油彩画、水彩画、素描など70点を展示している会場の模様をお伝えいたします。

フェルナンド・ボテロって、どんな人?

豊かで、生の喜びをも感じさせるボテロ作品『ボテロ展 ふくよかな魔法』

1950年代後半から欧米で高く評価されている、南米コロンビア出身の美術家フェルナンド・ボテロ。

彼の描く対象物は、何故だかふっくらぷっくりと膨らんでおり、素朴でユーモアあふれる作風ながらも、古典美術から多くを吸収した確かな技術と、自由で独創的なスタイルで世界中から愛されています。

幼い頃に父を失った貧しい少年ボテロは、闘牛士学校に通いながら描いていたスケッチ画から、対象物をぽってりと誇張する“ボテリズム”に目覚め、ニューヨーク近代美術館(MoMA)の展示で一躍注目を浴び、アート界で成功を収めた今でも、その姿勢を崩すことなく毎日制作に励んでいます。

初来日の作品を含む70点を展示!

豊かで、生の喜びをも感じさせるボテロ作品『ボテロ展 ふくよかな魔法』

生誕90年を記念する本展では、ボテロ自らの監修のもと、貴重な初期作品から近年の作品まで、油彩画、水彩画、素描など70点を展示。

ラテンアメリカの人々の日常や信仰、サーカスなどをテーマにした作品から、その名を一躍有名にした古典の名画をテーマとした作品まで、今尚精力的に創作を続ける彼の画業を辿ります。

一見すると官能的なボリュームや大胆な色遣いに目を奪われてしまいますが、官能、ユーモア、アイロニーなどのニュアンスが絡み合っており、それらに注目してみると新たな発見があることでしょう。

最後に…

現在、フェルナンド・ボテロの素顔や作品に迫るドキュメンタリー映画も全国公開中です。

▼関連記事
多幸感溢れる表現はどのように生み出された…?!ボテロの素顔と作品に迫る傑作映画『フェルナンド・ボテロ 豊満な人生』
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絵画展と映画作品の両方から触れてみることで、彼や生み出す作品への理解が深まることでしょう。

なお本展は、Bunkamuraザ・ミュージアムを皮切りに、名古屋市美術館(7月16日~9月25日)、京都市京セラ美術館(10月8日~12月11日)と巡回するので、地方の方もぜひ楽しみにしていてください。

取材・撮影・文:新麻記子

『ボテロ展 ふくよかな魔法』
会期:2022年4月29日~7月3日
会場:Bunkamura ザ・ミュージアム
住所:東京都渋谷区道玄坂2-24-1 Bunkamura B1F
電話番号:050-5541-8600
開館時間:10:00~18:00(金土〜21:00)※いずれも入館は各閉館30分前まで。最新情報は展覧会サイトへ
休館日:休館日・観覧料などは決まり次第、展覧会公式サイトにて案内
料金:一般 1800円 / 大学・高校生1100円 / 中学・小学生800円
ホームページ:https://www.ntv.co.jp/botero2022/

【写真3枚】豊かで、生の喜びをも感じさせるボテロ作品『ボテロ展 ふくよかな魔法』 を詳しく見る
新 麻記子

新 麻記子

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アート・カルチャーの架け橋になりたい。やれることならなんでもやるフリーランス。日々の暮らしを豊かにしてくれるアート・カルチャー系記事の執筆業以外に、作詞家、仲介・紹介業、対話型鑑賞会のナビゲーター、アート・映像ディレクターとして活動中。

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