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2023.11.14
20年ぶりの回顧展「生誕120年 安井仲治―僕の大切な写真」が兵庫県立美術館にて開催!
日本写真史を語る上で欠かすことのできない写真家・安井仲治(やすいなかじ/1903-1942)
兵庫県立美術館にて、「生誕120年 安井仲治―僕の大切な写真」を2023年12月16日(土)より2024年2月12日(月・振休)まで開催いたします。
この記事では展覧会の見どころをご紹介します。
目次
写真家・安井仲治とは?
1903(明治36)年に現在の大阪市中央区に生まれた安井は親から与えられたカメラに魅了され、10代の時に浪華写真倶楽部の会員となり、あっという間にその名を全国に知られる存在となります。
ピグメント印画の技法を駆使した作品や1930年前後の日本で流行した新興写真と呼ばれる絵画とは異なる写真ならではの画面を志向する作品など、時世の動きに敏感に反応しながらも、カメラを通して向き合った時に生じる心の震えを繊細に、時には激しく受け止めている点において一貫していました。
ずば抜けた才能と情が深く誠実な人柄で多くの人々に愛された安井ですが、病により38歳の若さでこの世を去りました。
この度の展覧会では戦前のオリジナルプリント141点を含む、全205点の作品を展示します。
5章で構成された作品たちをご覧いただくことで、安井仲治の全貌を辿っていただけることでしょう。
第1章 1920s:仲治誕生
1903年(明治36年)、大阪の商家に生まれた安井仲治
高等学校在学中に親からカメラを買い与えられ、10代で浪華写真倶楽部に入会し、20代前半では同俱楽部の指導的立場に。
1927(昭和2)年には同倶楽部の仲間と共に銀鈴社を結成し、精力的に活動していました。
第2章 1930s - 1:都市への眼差し
1931(昭和6)年、ドイツからもたらされた「独逸国際移動写真展」がきっかけとなり、表現の主潮が「芸術写真」から「新興写真」に移行していきます。
新興写真に刺激を受けた安井は新技法を取り入れつつ、ブロムオイル印画への強い拘りも見せ、独自の写真表現を追求していきました。
第3章 1930s - 2:静物のある風景
《(少女と犬)》1930 年代後半個人蔵(兵庫県立美術館寄託)
日本の写真史における一つのピークである1930年代は、安井にとっても数々の代表作が生まれた時代でもありました。
後に安井の実践において重要なものとなる、「半静物」という方法も、この頃に語られています。
第4章 1930s - 3:夢幻と不条理の沃野
1930年代半ばになると「新興写真」は退潮し、シュルレアリスムの理論を積極的に取り入れた写真が「前衛」と形容され際立つ存在感を放っていました。
安井自身もその影響を受けており、ありふれた被写体の中に不条理かつ幻想的な心象を見出しました。
第5章 Late 1930s - 1942:不易と流行
1937(昭和12)年の日中戦争の開戦以降、アマチュア写真家たちの活動が徐々に制限されていく中で、安井は戦時社会を生きた人々の姿を悲哀や緊張感、時にユーモアを感じさせられる、象徴的に捉えた作品を残しました。
安井仲治の代表作を一望できる貴重な機会をお見逃しなく!
展覧会情報
会期 2023年12月16日(土)〜2024年2月12日(月・振休)
会場 兵庫県立美術館
住所 兵庫県神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1(HAT神戸内) Google Map
時間 10時~18時(入場は17時30分まで)
休館日 月曜日、年末年始(12月29日~1月2日)
※ただし、1月8日(月・祝)と2月12日(月・振休)は開館、1月9日(火)は休館
観覧料 一般 1,600円(団体・前売 1,400円)
大学生 1,000円(団体・前売 800円)
高校生以下 無料
70歳以上 800円(団体 700円)
障害者手帳等をお持ちの方(一般) 400円(団体 350円)
障害者手帳等をお持ちの方(大学生) 250円(団体 200円)
公式サイト 兵庫県立美術館
交通案内
・阪神岩屋駅(兵庫県立美術館前)から徒歩約8分
・JR 神戸線灘駅南口から徒歩約10分
・阪急王子公園駅西口から徒歩約20分
・JR三ノ宮駅南から神戸市バス(29、101系統)にて約15分、「県立美術館前」下車すぐ
・地下駐車場(乗用車80台収容・有料)
画像ギャラリー
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