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STUDY

2021.6.28

声優ナレーションやBGM付きも!「美術館 音声ガイド」の使い方をおさらいしよう

美術館に行ったとき、「音声ガイド」は使う派ですか? 使わない派ですか?

意外と使ったことがない人も多い、美術館音声ガイド。この記事では美術館音声ガイドを使うメリットや魅力をお伝えしていきます!

美術館音声ガイドとは

「美術館 音声ガイド」とは、美術館の展示を見ながら、音声で解説を聴ける機械のことです。

イヤホンをつけ、携帯電話を大きくしたような端末を操作します。展示作品の近くに「1」や「2」などの番号を見つけたら、美術館音声ガイドの端末でも同じ数字のボタンと「▶」を押して、作品の解説を聴くことができます。

少し前までは美術館で端末とイヤホンを借りるのが一般的でしたが、最近ではスマホアプリを使った美術館 音声ガイドもあります。自分のスマホにアプリをインストールし、自分のイヤホンを使って楽しむ美術館 音声ガイドです。

聴く美術『聴く美術』公式サイトのスクリーンショット

例えばアプリ『聴く美術』では美術館の中はもちろん、美術館の外でも美術館音声ガイドを楽しめます。通勤・通学の時間やスキマ時間に聴けば、時間を有効活用してアートの知識を深められますね!

最近の美術館音声ガイドは、人気の俳優や声優がナレーションを務めることもあります。私の印象に残っているのは、2021年開催の『あやしい絵展』(※)です。アニメ『鬼滅の刃』で魘夢(下弦の壱)を演じた平川大輔さんがナビゲーターを務め、ナレーションの声と妖艶な声を使い分けて展覧会の雰囲気をぐっと盛り上げていました!

※東京会場は5月に閉幕。大阪会場は2021年7月3日(土)~8月15日(日)大阪歴史博物館で開催


美術館音声ガイドを使うメリット

美術館音声ガイドを使う最大のメリットは、展示を見ながら解説を聴けることです。美術館では作品の近くに解説がありますが、作品を見たり解説を読んだりして目を忙しく動かすのは大変です。美術館音声ガイドなら、作品から目を離さずに解説を聴けて便利ですよね。

さらに、BGMのある美術館音声ガイドでは、音楽によって展覧会の世界に没入する楽しみ方もできるんです! 例えば2019年~2020年に開催された『ハプスブルク展』の美術館音声ガイドでは、解説と同時にオーケストラによる華やかなクラシック音楽を聴けました。音楽を聴きながら作品を見ると、展覧会の世界観により深く入っていけるので、鑑賞の満足度がぐっと上がります。


美術館音声ガイドを使うときの注意点

音声ガイド

「美術館音声ガイドを使ってみたい!」と思ったあなたのために、知っておきたい注意点を2つお伝えしていきます。

1つめは、イヤホン持参の場合があることです。お伝えしたように、スマホアプリで美術館音声ガイドを聴く場合、ご自身でイヤホンを持参しましょう。

スマホアプリなのか端末貸出なのかは、美術館や展覧会によって異なります。事前に展覧会のホームページを見て、どのタイプなのか確認してから訪れましょう。(分からなければ、とりあえずスマホとイヤホンを持参すればOKです)

なお、コロナ禍で美術館音声ガイドの端末貸出を中止している美術館もあります。

2つめは、時間とお金がかかること。美術館音声ガイドの端末を借りる場合、一般的には有料です。また、美術館音声ガイドを1トラック聴くために、30秒~数分くらいの時間がかかるので、限られた時間でサクッと鑑賞したい場合は不向きかもしれません。

美術館音声ガイドがおすすめなのは、じっくり鑑賞したいときです。時間にゆとりがあるときは、美術館音声ガイドを借りてみましょう!


美術館音声ガイドを使うと、作品の見どころを深く理解できるだけでなく、俳優や声優の演技や素敵なBGMにも浸れるので、美術館での体験がもっともっと特別なものになります。
「美術館音声ガイドって使ったことないな~」という方も意外と多いのですが、実にもったいない! ぜひ一度、美術館音声ガイドを使ってみてくださいね。

【写真4枚】声優ナレーションやBGM付きも!「美術館 音声ガイド」の使い方をおさらいしよう を詳しく見る
明菜

明菜

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美術ブロガー/ライター。美術ブログ「アートの定理」をはじめ、各種メディアで美術館巡りの楽しさを発信している。西洋美術、日本美術、現代アート、建築や装飾など、多岐にわたるジャンルを紹介。人よりも猫やスズメなど動物に好かれる体質のため、可愛い動物の写真や動画もSNSで発信している。

美術ブロガー/ライター。美術ブログ「アートの定理」をはじめ、各種メディアで美術館巡りの楽しさを発信している。西洋美術、日本美術、現代アート、建築や装飾など、多岐にわたるジャンルを紹介。人よりも猫やスズメなど動物に好かれる体質のため、可愛い動物の写真や動画もSNSで発信している。

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