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2021.8.3
横尾芸術の全貌を見渡せる最大規模の展覧会!「GENKYO 横尾忠則 原郷から幻境へ、そして現況は?」
現在、東京都現代美術館にて開催中の「GENKYO 横尾忠則 原郷から幻境へ、そして現況は?」。
目次
絵の好きな少年時代の画才溢れる作品からコロナ禍で描き上げられた新作まで、絵画を中心にグラフィック作品を加えた600点以上の膨大な作品により、横尾忠則による芸術の全貌を見渡せる最大規模の展覧会をご紹介します。
現代アート界のレジェンド、横尾忠則
1960年代から第一線で活躍し、世界中を魅了しつづけてきた、横尾忠則。これまでめまぐるしくスタイルの変遷を重ねながら、森羅万象あらゆるものをモティーフとして、おびただしい数の作品を生み出してきました。
現在、東京オリンピック関連企画として、横尾忠則と画家・横尾美美と親子で競作した、丸の内と新丸の内ビルディングに世界最大級のウォールアートを展示する企画「東京大壁画」も展開されています。
「GENKYO 横尾忠則」東京展では初公開の新作も!
愛知県美術館での展示をさらにパワーアップさせた本展覧会では、絵画を中心としながらも初期のグラフィック作品を加えた600点以上もの現代アート作品が出品され、横尾芸術の真髄、ダイナミックな展開を、心うちふるえるまでに体感することができます。さらに昨年から今年にかけて制作され、横尾芸術のなかで最大級の問題作とも言える新作30点を初公開!
また、天井・壁面を覆い尽くす滝の絵はがきが床の鏡面に映り込み、ダイナミックな空間を体験できる《滝のインスタレーション》や、一部条件付きで撮影可能なコロナ禍のイメージをネガティブからポジティブに変換する試み《WITH CORONA》もあるので、鑑賞だけでなく体験や撮影を通じて作品を楽しんでみてください。
東京各地で楽しめる横尾忠則の作品
すべての人間の魂のふるさと「原郷」から汲み上げ、豊かで奔放なイメージの世界「幻境」を数多の独創的な絵画に描き出し、そうした横尾の「現況」にも触れることのできる本展に、ぜひ足を運んでみてください。
また、東京都現代美術館の「GENKYO 横尾忠則 原郷から幻境へ、そして現況は?」の本展覧会をはじめ、上記の東京丸の内と新丸の内ビルディングの「東京大壁画」、六本木・21_21 DESIGN SIGHTの「The Artists」、渋谷・PARCO8階「ほぼ日曜日」の「YOKOO LIFE 横尾忠則の生活」、東京各地で横尾忠則に関連する展覧会が開催しているので、そちらも併せて楽しむことで、横尾芸術をより一層堪能することができます。
収蔵作品を展示するMOTコレクションと、新人作家を紹介するMOTアニュアルも楽しもう!
また、同館では「MOTコレクション」展と「MOTアニュアル展2021」が開催中!
「MOTコレクション」展では、戦後美術を中心とする収蔵作品約5500点の中から、さまざまなテーマや切り口を設けた現代アート作品を展示しています。
今回、1階では、「Journals 日々、記す」と題して、私たちの生活を一変させたコロナ禍や災害、世界規模で開催されてきたオリンピック、何気ない日常などを背景に日々制作された作品を、多様な作家たちによるアンソロジーのように展示。3階では、マーク・マンダースによるインスタレーション「保管と展示」を公開。
「MOTアニュアル」展は、若手アーティストの活動を通じて、国内の現代美術の潮流のひとつを紹介するグループ展として、1999年から開催されてきました。
今回、未だ収束を見ないパンデミックによって複数の社会問題が顕在化した世界で、国や地域を超えて共鳴する若手アーティストたちの同時代的な表現や問題意識を提示しています。
「GENKYO 横尾忠則 原郷から幻境へ、そして現況は?」
会期:2021年7月17日~10月17日
会場:東京都現代美術館
住所:東京都江東区三好4-1-1
電話番号:050-5541-8600(ハローダイヤル)
開館時間:10:00~18:00(展示室入場は閉館30分前まで)
※最新情報は、美術館または展覧会ウェブサイトにて要確認
休館日:月(7月26日、8月2日、8月9日、8月30日、9月20は開館)、8月10日、9月21日
HP:https://genkyo-tadanoriyokoo.exhibit.jp/

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アート・カルチャーの架け橋になりたい。やれることならなんでもやるフリーランス。日々の暮らしを豊かにしてくれるアート・カルチャー系記事の執筆業以外に、作詞家、仲介・紹介業、対話型鑑賞会のナビゲーター、アート・映像ディレクターとして活動中。
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