EVENT
2022.1.18
未来に想いを巡らせ、未来へと眼差しを向ける「2121年 Futures In-Sight」展
この展覧会が始まる2021年から、ちょうど100年後は2121年――。
5年後、10年後、50年後、100年後、あるいは私たちの世代をはるかに超える遠い未来にはどんな物事が待ち受けているのでしょうか。
そんな遠くもない未来に想いを巡らせ、未来へと眼差しを向けることができる、21_21 DESIGN SIGHTにて開催中の「2121年 Futures In-Sight」展をご紹介します。
21_21 DESIGN SIGHTと未来を思い描いてみよう
本展覧会は、未来を見据えた数多くの書籍や雑誌を手がける、編集者の松島倫明を展覧会ディレクターに迎え、100年後の世界に想いを巡らせるところから構想がスタートしたそうです。
会場では「Future Compass」(未来の羅針盤)というツールを用いて、未来を思い描くだけではなく、私たちの所作や行為、創造物に内在する未来への視座を、デザイナーやアーティスト、思想家、エンジニア、研究者などと可視化していくことを試みます。
本展からテクノロジーが人類の文化やライフスタイルをどのように変えていくのか、その「未来」を考えるという姿勢や明日を創造していく洞察力(Insight)を養う機会となることでしょう。
多彩で多様な未来が展開されるキッカケを体感しよう
展示室では、多様な参加者たちが「Future Compass」(未来の羅針盤)から選んだ「言葉」、導き出した「問い」、創造物にした「インサイト(視座・洞察)」を掲示しています。
参加作家が自身の専門領域や生活哲学に基づきながら形にしたものには真に迫る勢いがあり、遠くもない未来に対しての考察を通じ、思わずドキッとするような不安を抱いてしまうものもあれば、より生活が豊かになるためのものもあるので、ご覧になりながら想像を膨らませてみてはいかがでしょうか。
きっと、それらを未来を思い描きながら作品鑑賞することで、会場を訪れた現在を生きる私たちの所作や行為が変わり、また多彩で多様な未来が展開されるきっかけとなることでしょう。
おすすめの言葉や作品をピックアップして紹介!
1つ目は、サイバーパンクSFの巨匠ウィリアム・ギブスンによる「なぜわたしたちは22世紀を想像できないのか?」という言葉。そこには「未来」のありかを問うのと同時に「未来を想像する行為」についての深い洞察が示唆されています。
2つ目は、記憶にも新しい東京オリンピック2020で選手のジャケットデザインを手がけた服飾デザイナーの廣川玉枝さんによる着物ドレス。100年後には着物業界が廃れてしまうことから、和装の素晴らしさを残しつつ現代にフィットするようにデザインされています。
3つ目は、国際的評価が高まっている新進気鋭の現代アーティストEUGENE STUDIO(ユージーン・スタジオ)による「未来はおろか現在にですら、十分に想像をめぐらすことができているのだろうか。自分のこと、他者のこと、数十億の暮らし。」という言葉。そのことを思考を止めずに考え続けることこそが、未来の自分や他者に影響を与えていくのだと感じました。
本展の展示作品から筆者のおすすめの言葉や作品を取り上げましたが、「未来」を考えるためのさまざまなコンテンツを楽しんでみてください。
取材・写真・文:新麻記子
「2121年 Futures In-Sight」展
会期:2021年12月21日(火)~2022年5月8日(日)
会場:21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー1&2
時間:10:00~19:00(入場は18:30まで)
休館日:火曜日(12月21日、5月3日は開館)、年末年始(12月28日~1月4日)
ホームページ:http://www.2121designsight.jp/program/2121/
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アート・カルチャーの架け橋になりたい。やれることならなんでもやるフリーランス。日々の暮らしを豊かにしてくれるアート・カルチャー系記事の執筆業以外に、作詞家、仲介・紹介業、対話型鑑賞会のナビゲーター、アート・映像ディレクターとして活動中。
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