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LIFE

2021.9.28

オークションで絵画を売買!競りを楽しめるボードゲーム『モダンアート』

絵画を観る機会はあっても売買することはあまりないですよね。今回はそんな気分を友達同士で味わえるボードゲームをご紹介します。

競りゲームの最高峰といわれる名作『モダンアート』

モダンアート

『モダンアート』は、自分が画商となり無名の画家5人の絵画をオークションに出品し、人気を操作し儲けを競うボードゲーム。1993年の発売以来、世界中で人気があるゲームです。各国の出版社からバリエーションも多く発表されていて、今回紹介するのは2014年にニューゲームズオーダーから発売された日本語版です。

プレイ人数:3~5人
プレイ時間:45~60分
対象年齢:10歳以上

ゲームの準備

モダンアート

まず中央に5人の画家が並んだ表のゲーム盤をセット(この盤は2ラウンド目から使います)。各プレイヤーの前に都市名が書かれたついたてを置きます。

モダンアート

各プレイヤーに規定の枚数の「画家5人の絵画カード」をランダムに配ります。

モダンアート

はじめの所持金は10万ドル。ついたての内側に隠しておき、最後に一番所持金を増やしていたプレイヤーが勝利です。

ゲームの流れ

各プレイヤーは順番に競売人となり手持ちの「絵画カード」をオークションにかけていき、それに一番高い金額をつけたプレイヤーが落札できます。

モダンアート

オークションの方法は5つ。方法は各絵画カードの4隅のマークで指定されています。

1:公開競り
全プレイヤーが自由に購入金額を発表。映画やテレビでよく見る、どんどん金額が釣り上げっていくタイプ。最高額をつけた人が落札。

2:一声
各プレイヤーが順番に1回だけ購入金額を発表し、最高額をつけた人が落札。

3:入札
全プレイヤーが秘密裏に決めた額のコインを手に握って一斉に公開。最高額をつけた人が落札。

4:指し値
競売人が売値を発表。競売人の左隣の人から順番に買うかどうかを選択。

5:ダブルオークション
同じ画家の絵画を2枚まとめて出品できる(オークション方法は2枚目にだしたカードに指定されている方法)。

オークションで落札した人は落札金額を競売人にコインで支払い、獲得した「絵画カード」は自分の前に公開しておきます。これを繰り返し、同じ画家の絵の5枚目が出品されたら1ラウンド目が終了。

モダンアート

ラウンド終了後、場に公開された絵画カードの枚数の多さで絵画の市場価値が決まります。枚数が多い順1〜3位にそれぞれの金額がつき、その他には金額がつきません。各プレイヤーはこのラウンドで「落札した絵画」の換金額分のコインを銀行から受け取ります。

絵画についた金額は中央に置いておいたゲーム盤に記録します。この金額は次のラウンドに持ち越され、次でも1〜3位に入れば金額がアップしていきます。これを4ラウンド繰り返し、所持金が多いプレイヤーが勝利です。

やってみた感想

モダンアート

難しそうに感じますが実際プレイすると、まずいろいろな競りの方法が楽しくて盛り上がります。競り落とせた時は思わずガッツポーズ!
また、1ラウンド目はどう金額をつければいいのか戸惑いますが、ラウンドが進むにつれ、画家の価値に差がでてくるため自然と戦略を練り始めます。
儲けるために安く買い高く売るのはもちろんのこと、他プレイヤーの思惑を読み、自分で画家の流行をつくっていく駆け引きが大変おもしろかったです。

「人気がでるとみんながそれを欲しがり、ますます価値が高騰する」という「市場価値の決まり方」が見えてくるので、現代アートの価値のつき方もつまりこういうことか、と考えさせられ奥が深いです。社会の仕組みの勉強にもなりお子さまにもおすすめですよ。

気になる方はぜひプレイしてみてください。

【写真7枚】オークションで絵画を売買!競りを楽しめるボードゲーム『モダンアート』 を詳しく見る

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moca

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絵本やインスタレーションアート系の展示が好きなデザイナーです。趣味は街中の銅像探し。
藤子・F・不二雄先生を大尊敬しています。その他好きなアーティストはミヒャエル・ゾーヴァさん、馬場のぼるさん、三沢厚彦さんなど。

絵本やインスタレーションアート系の展示が好きなデザイナーです。趣味は街中の銅像探し。
藤子・F・不二雄先生を大尊敬しています。その他好きなアーティストはミヒャエル・ゾーヴァさん、馬場のぼるさん、三沢厚彦さんなど。

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